「完璧主義」から「60点主義」へ。思考を変えたら、仕事が回り出した話

『まんがでわかる 地頭力を鍛える』を読んで、仕事が回り出した話!

結論:60点で出して、フィードバックで磨く方が成果が出る

以前の私は、何事も「完璧に仕上げてから提出する」タイプでした。いわゆる100点主義です。
資料ひとつ作るにも、情報をすべて揃えて、構成を練りに練って、ビジュアルにもこだわって…。
でも実際には、納期ギリギリまで時間をかけたのに、「ズレてる」「方向が違う」と上司から指摘されることがよくありました。

『漫画でわかる 地頭力を鍛える』との出会い

そんなときに読んだのが、『まんがでわかる 地頭力を鍛える』。
この本で紹介されていたのが、「60点主義」という考え方です。

完璧な100点より、素早く仮説ベースで60点の案を出す。
そこからフィードバックをもとに修正すれば、最終的にはいいアウトプットができる。

この一文が、自分の考え方を大きく変えるきっかけになりました。

実際に取り入れてみた:60点主義の実践例

特に印象的だったのが、ある既存サービスへの新機能開発プロジェクトです。
私は企画立案から、要件定義、開発進行、テスト設計に至るまで、幅広くドキュメント作成を任されていました。

そのプロジェクトでは、60点のたたき台を早く出すことを意識し、上司やチームメンバーと早い段階で共有するようにしました。
その結果、初期の段階で認識のズレを修正でき、作業の手戻りが大幅に減少
結果的にプロジェクト全体が円滑に進み、上司や関係者から高い評価をもらうことができました。

60点主義がもたらした変化

  • スピードアップ:ドキュメントを早く出すことで判断や議論が早まった
  • 対話が増えた:仮の案を見せることでフィードバックが活性化
  • 精神的な負担が減った:「完璧でないと出せない」というプレッシャーがなくなった

明日からできる!60点主義 実践ポイント

1. 「まず作ってみる」を30分でやってみる

考えすぎる前に、手を動かして“仮の形”を作ってみる。それが最初の60点。
「とりあえず30分だけ集中して作ってみる」と決めると、案外進みます。
完璧じゃなくていい、“見せる前提のドラフト”でOK。

2. 「見せる前提」で作業する

完成度を高めるより、「どこを相談したいか」「何を確認したいか」を意識して作ると、自然と共有しやすくなる。
見せた後に議論できるように、ざっくりとした注釈や疑問点を書いておくのも効果的。

3. フィードバックは2〜3回で完成を目指す

フィードバックを前提とするとはいえ、いつまでも直し続けるのは本末転倒。
「2〜3回のやり取りで完成させる」という意識を持つことで、ムダな修正を減らし、スピードと質のバランスを保てます。
「どこまで詰めればゴールか」をチーム内で共有しておくのもポイントです。

まとめ:60点から始めよう。最終的にはいい結果が出せる

完璧を目指すことは悪くありません。でも、「出せない完璧」より、「出して直せる60点」の方がずっと価値があります。

『地頭力を鍛える』の中でも強調されていたように、仮説思考で素早く行動し、試しながら磨くこと。
この考え方は、今の不確実でスピードが求められる時代にこそフィットすると思います。

「まだ不完全かも…」と思ったときこそ、一度誰かに見せてみてください。
その60点が、未来の100点をつくる第一歩になるかもしれません。