はじめに

2025年5月は、音楽ファンとして忘れられない1ヶ月でした。
GLAYの圧巻のドーム公演と、最前線のロックを体感できたVIVA LA ROCK。
この記事では、両公演の感想を先に、それぞれのセットリストをあとにまとめています。
【1】VIVA LA ROCK 2025(5月6日|さいたまスーパーアリーナ)
🎪 感想
朝から晩までロックにまみれた1日。音圧、光、熱量すべてがフルスロットル。照明の演出がとにかく豪快で、特に天井からステージを貫くレーザーの演出は圧巻だった。ステージ後方のLEDとサウンドのシンクロも絶妙で、アーティストごとに異なる世界観が体感できた。
Crossfaithは朝イチからフルスロットル。モッシュが発生し、音も照明もアグレッシブにぶちかましてくるスタートにテンションが跳ね上がった。
HEY-SMITHはスカパンクで一気に会場の空気をハッピーに変えた。「We sing our song」で手を振るあの一体感、最高だった。
Singers Highはこの日が初体験。ライブで観ると段違いにかっこいい。「Kid」と「STRAIGHT FLUSH」の爆発力には度肝を抜かれた。
10-FEETは貫禄の存在感。「その向こうへ」での拳の波は、まさにVIVA LAの名物シーン。安定の爆発力。
The BONEZはロックンロール魂全開。Kjとのコラボ曲「Straight Up」では歓声が一段上がった。グルーヴ感が心地よい。
coldrainは轟音×美旋律。ラウドだけどメロディアス。「The Revelation」ではテンションが爆上がりし、サビで拳を突き上げた瞬間、全身に電流が走るようだった。
マキシマム ザ ホルモンは唯一無二。演出、喋り、曲すべてが異次元。「恋のスペルマ」での爆笑と熱狂の混在がホルモンらしすぎた。
SiMは言わずもがなフェス番長。「The Rumbling」で始まった瞬間、地鳴りのような歓声。「f.a.i.t.h」での大合唱は鳥肌もの。
THE ORAL CIGARETTESはトリにふさわしい完成度。演出と照明がまるで映画のようで、SiMとの共演「CATCH ME」ではVIVA LA 2025のハイライトのひとつになった。
フェス全体を通して感じたのは、演出と観客の一体感のすごさ。
センターステージや花道があるわけではないのに、どのアクトも会場全体を使ったパフォーマンスで空間を支配していた。
照明の使い方、音響の厚み、MCでの言葉──そのすべてが「今ここでしか味わえない」感覚を生み出していた。
特に10-FEETやホルモンのステージは、観客のモッシュや拳が波のように揺れて、視覚的にも圧巻だった。
それぞれのバンドに“らしさ”があり、ステージに立つ意味やプライドを感じさせられた。
事前にタイムテーブルをチェックして、絶対に外せないアーティストを中心に組み立てたスケジュールだったけど、思わぬ発見や初体験も多かった。
Singers Highはその代表例で、「こんなバンドがいたのか!」と心を奪われた瞬間が忘れられない。
🎧 セットリスト(出演順)
Crossfaith
- The Final Call
- ZERO
- God Speed
- Freedom
- Diavolos
- Monolith
- Afterglow
- Canopus
HEY-SMITH
- Be The One
- Fellowship Anthem
- Radio
- Say My Name
- Over
- Into The Soul
- Inside Of Me
- You Are The Best
- We sing our song
- True Yourself
- Let It Punk
- Don’t Try So Hard
- Summer Head
- Come back my dog
Singers High
- 愛の屍
- パンザマスト
- ニタリ
- サンバースト
- Kid
- ノールス
- STRAIGHT FLUSH
10-FEET
- RIVER
- VIBES BY VIBES
- goes on
- helm’N bass
- ハローフィクサー
- 第ゼロ感
- 蜃気楼
- ヒトリセカイ
- その向こうへ
The BONEZ
- Love song
- Rusted Car
- We are The BONEZ
- Adam & Eve
- Straight Up feat. Kj
- Thread & Needle
- SUNTOWN
coldrain
- The Revelation
- F.T.T.T
- Cut Me
- ENVY
- Adrenaline
- Rabbit Hole
- INCOMPLETE
- Final Destination
マキシマム ザ ホルモン
- WxHxUx ~ワシかてホンマは売れたいんじゃい~
- 握れっっっっっっっっっ!!
- シミ
- 鬱くしきOP~月の爆撃機~
- 鬱くしき人々のうた
- falling jimmy
- ビキニ・スポーツ・ポンチン
- チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ
- 恋のスペルマ
SiM
- The Rumbling
- BBT
- DO THE DANCE
- TxHxC
- GUNSHOTS
- MAKE ME DEAD!
- KiLLiNG ME
- RED
- Blah Blah Blah
- f.a.i.t.h
THE ORAL CIGARETTES
- Red Criminal
- DIKIDANDAN
- OD
- SODA
- BUG
- カンタンナコト
- CATCH ME feat. MAH from SiM
- DUNK
- 5150
【2】GLAY 30th Anniversary EXPO 東京ドーム(5月31日)

🎸 感想
この中で、聴けて本当にうれしかった曲を挙げると:
- 誘惑:イントロのギターで一気に鳥肌。ライブ序盤からエンジン全開。
- 生きてく強さ:中学時代からの記憶が蘇る、胸に沁みる一曲。
- グロリアス:王道のライブアンセム。会場全体が一体になった瞬間。
- pure soul:美しい照明と音の波に飲まれるような没入感。
- 彼女の“Modern…”:イントロでテンション爆上がり。思い入れ強め。
- 疾走れ!ミライ:スピード感と熱量がすごくて、自然に拳が上がった。
- SOUL LOVE:会場中が静かに聴き入る空気が心地よかった。
- BEAUTIFUL DREAMER:学生時代からの想いが溢れて、涙が出た。
🎤 セットリスト(5月31日)
- 誘惑
- 嫉妬
- 生きてく強さ
- グロリアス
- メドレー:シキナ / STREET LIFE / Missing You / 都忘れ / MIRROR
- BLACK MONEY
- NEVER-ENDING LOVE(TAKURO弾き語り)
- Satellite of love
- つづれ織り ~so far and yet so close~
- pure soul
- メドレー:BE WITH YOU / ここではない、どこかへ / とまどい / SPECIAL THANKS / 春を愛する人
- BRIGHTEN UP
- 彼女の“Modern…”
- 疾走れ!ミライ
- SOUL LOVE
- 週末のBaby talk(w/YUKI)
- 千秋庵の山親爺(w/YUKI)
- 南東風(w/YUKI)
- HOWEVER
- SAY YOUR DREAM(フロート巡回)
- BEAUTIFUL DREAMER
ライブという体験がくれるもの
日常の中で、音楽に全身を委ねられる瞬間はそう多くはない。
だからこそ、ライブは自分にとって“現実を忘れられる場”であり、“今を生きてると実感できる場”でもある。
ステージに立つアーティストの姿に、自分自身を重ねるような瞬間もあれば、ただひたすら音に身を任せて無心になる時間もある。
特に今月は、VIVA LA ROCKとGLAYという異なる空気感を持つ2本のライブを体験できたことで、音楽の懐の深さをあらためて感じた。
ライブ当日の自分
VIVA LAでは午前中からフロアに立っていて、朝イチのCrossfaithからテンションは最高潮。
途中で小休憩を挟みながらも、Singers Highあたりからは自然とステージ前に戻っていた。
GLAYの東京ドームは、会場全体が同窓会のような温かさに包まれていた印象。
自分自身も「この曲を何度聴いてきただろう」と思いながら、自然と涙ぐむ場面があった。
歌詞の一言一言が、自分の記憶や人生と重なって、ただの“楽しい”を超えた体験になった。
ライブ後に残る余韻
ライブが終わったあとも、頭の中でずっと曲がリフレインしている。
電車の中でも、寝る前でも、ふとした瞬間に歌詞が蘇ってくるのがたまらない。
それは単なる思い出ではなく、その月、その瞬間を生きた証のような感覚でもある。
音楽があって、ライブがあって、自分の人生はより鮮やかになっている──そんな確信を、5月の2本のライブは与えてくれた。
音楽とこれから
今回の2本のライブを通して感じたのは、「やっぱり音楽が自分を作っている」ということ。
過去の思い出も、未来の希望も、すべてが音に溶けて、心の中で響き続けている。
また来月、また次のフェス、また好きな曲を聴ける日──それがある限り、日々を歩いていける気がする。
この記事が、誰かの“ライブ行きたい気持ち”を後押しできたらうれしい。
音楽の現場には、言葉以上の何かがある。その空気を、ぜひ体感してほしいと思う。
おわりに
GLAYで感動し、ビバラで叫んだ2025年5月。
ライブは、ただ楽しいだけでなく、自分の感情や記憶を呼び起こすトリガーになる。
その日、あの場所で、同じ音を浴びていた無数の人たちと共に、音楽の波に包まれていたという事実が、今も心を温かくしてくれる。
今回の参戦で改めて思ったのは、音楽は「体験してこそ」だということ。
音源や配信では感じられない空気感、演者の目線、観客の熱──すべてが渾然一体となって心に刻まれる。
あの日見たステージ、あの一瞬の演出、そのすべてが、自分の中で色鮮やかに生き続けている。
また来月も、音の鳴る場所へ。
新たな出会いや感動を求めて、ライブという非日常に飛び込んでいきたいと思う。