
■ ライブでMyGO!!!!!に出会うなら、まずはこの20曲を
「バンドリ!」シリーズ発のバンドユニット・**MyGO!!!!!(マイゴ)**は、2022年以降、リアル・アニメ・ゲームの垣根を超えて急成長を遂げてきた注目バンドです。彼女たちのライブは、音楽のエネルギーに満ちた“生々しさ”と、ストーリー性を伴う圧倒的な世界観によって多くのファンの心を掴んでいます。
そんなMyGO!!!!!(マイゴ)のライブに初めて参加する人や、予習・復習をしたい人にとって、「どんな曲がライブで演奏されるのか?」を事前に知っておくのはとても大切です。この記事では、これまでのライブ実績や演奏回数をもとに、特に定番として演奏される機会が多い楽曲20選を厳選し、1曲ずつ丁寧に紹介します。
さらに後半では、曲の傾向やライブ演出の特徴、初心者に向けた参加のコツやおすすめの聴き方も詳しく解説。これからMyGO!!!!!のライブに足を運ぶ方が、より深く楽しむための参考になるよう、事実に基づいた構成でお届けします。
■ MyGO!!!!!(マイゴ)とは?
MyGO!!!!!(読み:マイゴ)は、BanG Dream!(バンドリ!)プロジェクト第4のリアルバンドとして2022年に始動しました。バンド名の「MyGO!!!!!」は、“迷子”の「MyGo」に由来し、“迷いながらも進む”という姿勢を表しています。
最大の特徴は、声優がリアルバンドとして実際に楽器を演奏しながら活動している点にあります。アニメ作品『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』(2023年放送)をはじめ、ゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」への楽曲追加、各種フェスやワンマンライブなど、メディアミックスとリアルライブが並行して展開されるのが魅力です。
2023年7月放送のアニメは、「心の傷」や「関係性の痛み」を描いた重厚なストーリーが話題を呼び、多くのファンから「バンドリ史上最も刺さる作品」として高い評価を得ました。ライブ活動でも全国各地を巡るZeppツアーを成功させ、2025年7月にはMyGO!!!!!単独のZEPP TOUR 2025「心のはしを辿って」も開催予定です。
■ メンバー構成
MyGO!!!!!(マイゴ)は以下の5人編成のバンドです。各メンバーは担当キャラとしてだけでなく、実際のライブでも自身の楽器を演奏し、観客を魅了しています。
● 高松燈(たかまつ ともり) – Vo.
声優:羊宮妃那(ようみや ひな)
MyGO!!!!!のボーカルを務める中心的存在。繊細で憂いを帯びた歌声が特徴で、MCでもバンド全体の雰囲気を作り出すキーパーソン。
● 千早愛音(ちはや あのん) – Gt.
声優:立石凛(たていし りん)
エモーショナルなギタープレイが特徴。楽曲の中でソロパートを任されることも多く、技術力と表現力を兼ね備えた存在。
● 要楽奈(かなめ らな) – Ba.
声優:青木陽菜(あおき ひな)
力強いグルーヴを支えるベース担当。ライブでは表情を崩さず黙々と演奏する姿が印象的だが、楽曲によっては力強いパフォーマンスを見せる。
● 長崎そよ(ながさき そよ) – Dr.
声優:小日向美香(こひなた みか)
バンドのリズムを支えるドラマー。安定感のあるドラムで楽曲の骨格を作る。アニメではストーリーの軸となる重要人物でもある。
● 椎名立希(しいな りつき) – Key.
声優:林鼓子(はやし ここ)
2024年の追加メンバー。キーボード担当として楽曲に彩りを添える存在であり、ライブでは柔らかくも芯のあるサウンドを奏でる。
■ MyGO!!!!!(マイゴ)ライブで人気の定番曲・代表曲を20選紹介
MyGO!!!!!のライブ実績やセットリストをもとに、演奏頻度が高く「定番」とされる楽曲を20曲厳選しました(順不同)。
- 焚音打
- 無路矢
- 音一会
- 壱雫空
- 迷星叫
- 影色舞
- 碧天伴走
- 歌いましょう鳴らしましょう
- 潜在表明
- 端程山
- 聿日箋秋
- 砂寸奏
- 回層浮
- 詩超絆
- 迷路日々
- 処救生
- 春日影
- 栞
- 孤壊牢
- 夜隠染
■ 個別20曲解説
◇ 焚音打
ライブでは終盤やアンコールで演奏されることが多く、重厚なギターと低音が響くミドルテンポのロックナンバー。静かに燃え上がるような緊張感があり、サビでは抑制された感情が一気に爆発する構成。会場全体が曲の熱に包まれるような一体感を生む。
◇ 無路矢
テンポを抑えつつも、歪んだギターと重いドラムが重苦しい空気を作り出すダークなロック。閉塞感や葛藤を描いたような世界観があり、ライブではアンコールで演奏されることが多い。照明演出や無音の間も含め、観客の集中を引き込む構成が特徴。
◇ 音一会
「音を通じてだけ繋がれる関係性」を描いたミドルテンポのロック。静かに始まり、終盤に向けて盛り上がっていく展開が印象的で、感情の波を乗せるようなメロディが特徴。ライブでは中盤から後半にかけて配置されることが多く、バンドの繊細な一面を感じられる。
◇ 壱雫空
浮遊感のあるボーカルラインと柔らかなコード進行が特徴のオルタナティブ調のロック。感情を抑えたような雰囲気の中に芯の強さがあり、空気を一変させる力を持っている。ライブでは中盤の雰囲気を切り替える場面で演奏されることが多い。
◇ 迷星叫
イントロから一気に駆け抜けるようなスピード感のあるアップテンポのロックで、MyGO!!!!!のライブではオープニングを飾る定番曲。鋭く切り込むようなギターリフと攻撃的な展開が特徴で、観客のテンションを初手で最大まで引き上げる。
◇ 影色舞
思わず踊り出したくなる影色舞(シルエットダンス)。筆者も最初のギターソロで心を打ち抜かれました。MyGO!!!!!ならではの“不安定さ”を美学として昇華しており、照明やダンス演出とともに披露されることで、観客を強く惹きつける。ライブ終盤〜アンコール前後に配置されることが多い。
◇ 碧天伴走
“青い空の下で、隣を一緒に走ってくれる誰か”というテーマで、ライブ中の感動的なピークとして演奏されることが多い。後半の転調と大サビでの盛り上がりは、観客との一体感を生み出す名場面となる。
◇ 歌いましょう鳴らしましょう
タイトル通り、ライブの締めやアンコールの「みんなで鳴らす」体験を象徴する曲。観客の手拍子やコールも自然と生まれ、ライブでしか味わえない一体感を演出する。リズムの展開が豊かで、ライブアレンジも多い。
◇ 潜在表明
MyGO!!!!!のデビューシングルにして、ライブでも定番化している代表曲のひとつ。「心にしまっていた叫びを音にして表現する」ような力強さがあり、ギターとドラムの緊迫したコンビネーションがライブ映えする。
◇ 端程山
コード進行にスケール感があり、楽曲全体が大きな物語のように展開していくのが特徴。メロディとハーモニーの強調があり、ライブでは演出と連動した感動的な瞬間を生みやすい。
◇ 聿日箋秋
中盤から後半にかけてテンポが加速する構成で、緊張と開放のバランスが美しい。叙情的なメロディと淡々と進む前半が、終盤で感情を解き放つ形に変化する。演出に合わせた演奏がされることが多い。
◇ 砂寸奏
シャープなリズムと鋭いボーカルラインが際立つ、疾走感のあるロックナンバー。シンプルだが力強い構成で、対バンやフェスの序盤にもよく登場する。観客の手拍子や動きが自然と揃いやすい一体感が生まれる。
◇ 回層浮
独特な転調と変拍子を含む構成で、リズムに翻弄されながらも引き込まれる1曲。音の“浮遊感”と“重み”が交錯するようなバランス感覚が特徴で、ライブでは中盤の演出で重宝される。
◇ 詩超絆
バンドのつながりをテーマにしたリリックが特徴の、力強くも柔らかい曲調。中速のストレートな展開の中に、音の重なりと“絆”を象徴するようなコーラスが広がる。クライマックスで使用されることも多い。
◇ 迷路日々
複雑な心情をそのままぶつけたような歌詞と、切り裂くようなギターが印象的な1曲。焦燥感や孤独感を伴うエモーショナルな展開で、ライブではセットリスト中盤や終盤の“揺さぶり”として効果的に使われる。
◇ 処救生
MyGO!!!!!楽曲の中でも最も“痛み”に特化した楽曲とされ、尖った歌詞と緊張感のある演奏が魅力。ファンの間では「これが刺さると抜け出せなくなる」とも評される。中盤のブレイクダウンはライブの緊張を一変させる。
◇ 春日影
ややスローなテンポに、穏やかな旋律と陰影を感じさせるコード進行が合わさる楽曲。日常の一瞬や過去の記憶を静かに映すような歌詞が印象的で、しっとりとした場面での演奏に適している。
◇ 栞
イントロから物語性を感じさせる構成で、どこか懐かしさを伴うメロディが特徴。感情を過度に押し出さず、淡々と紡がれる歌詞とサウンドが、静かな感動を生む。アンコールや映像演出と組み合わせられることも多い。
◇ 孤壊牢
エモーショナルで構造の複雑なロックナンバーです。イントロから緊張感が立ち上り、サビに向かって徐々にビートが加速する構成で、演奏技術の高さが際立ちます。
◇ 夜隠染
この楽曲は、ミッドテンポのダークロック寄りの曲調で、イントロの静かなフレーズから徐々にリズムが厚くなり、ボーカルの感情が少しずつ重なっていく構成が印象的です。
■ 曲の傾向とライブ演出の特徴

MyGO!!!!!のライブは、演奏される楽曲の傾向とステージ演出に強い特徴があります。それは「音楽の持つ感情そのものを“その場”に再現する」というスタイルです。
まず楽曲の傾向として挙げられるのが、暗さ・痛み・迷いといった“陰の感情”を中心に据えたテーマです。例えば「処救生」や「迷星叫」は、歌詞・メロディ・演奏のすべてで苦しみや自己否定、葛藤を表現しています。逆に「碧天伴走」や「音一会」のように、心の奥に残る温かさや希望を描く楽曲もあり、その緩急がライブの構成を豊かにしています。
演出面では、過度なMCを排した没入型ライブが特徴です。照明の制御も細やかで、色温度を落とした寒色系のライティングや、モノトーンに近い色使いを活かすことで、曲の持つ緊張感を高めています。また、楽曲によってはストロボや背面LEDを大胆に使用し、映像とシンクロさせる演出も多くなってきています。
また、キーボードやリズムギターの低音処理によって、重心の低いライブ音響が形成されており、サウンドの迫力で空間を支配する力を持ちます。
観客も“楽しむ”というよりは“没入する”姿勢が強く、コールよりも静かな観賞や拍手、手拍子で反応する文化が定着しています。この「体験型」のスタイルが、MyGO!!!!!ならではのライブ空間を成立させています。
■ おすすめの聴き方・ライブ参加のポイント
MyGO!!!!!のライブに初めて参加する場合、一般的なロックライブとやや異なる空気感に戸惑うかもしれません。ここでは、ライブをより楽しむための“心構え”や“実践ポイント”を紹介します。
● 感情を“受け取る”姿勢で
MyGO!!!!!のステージは、盛り上がるというよりも「感情に飲み込まれる」感覚に近いです。そのため、ジャンプや声出しを求められる曲は少なく、歌詞の一言ひとことに耳を傾ける“受け身”の姿勢が推奨されます。演奏中はメンバーがMCを挟まないことも多く、曲間も空気が張り詰めていることがあります。
● 会場全体で“沈黙を共有”する
MyGO!!!!!のファン文化では、曲間や静かなパートでの私語やスマホ操作はほとんど見られません。“無言で集中する”という体験こそが、彼女たちのライブの神髄。観客の集中力が演奏に影響を与える、という空気すらあります。
● アンコールを逃さない
特に「焚音打」「歌いましょう鳴らしましょう」「無路矢」などはアンコールで演奏されることが多く、ライブの感情のクライマックスが詰まった時間です。終演前に気を抜かず、最後の一音まで見届けてほしいところです。
■ まとめ|迷いを抱えて進む、その音の旅へ

MyGO!!!!!は「迷いながらも、音を鳴らして前に進む」というバンド名の通り、心の揺らぎをそのまま音にしたような表現が魅力のバンドです。
本記事で紹介した20曲は、どれもライブでの演奏実績が高く、セットリストに何度も登場しています。それぞれの楽曲に異なる“痛み”と“温もり”が宿っており、どの曲が刺さるかは人によって異なります。
彼女たちのライブは、ただ音楽を楽しむものではなく、**観客自身の感情と向き合う“体験”**でもあります。もしこの記事で気になる曲があれば、まずは音源やライブ映像をチェックしてみてください。そしてぜひ、実際の会場で「その音の向こう側」を体感してみてください。
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