
◇ 導入:進化し続けるONE OK ROCKのライブ
ONE OK ROCKのライブは、音楽を“聴く”ものではない。
気づけば心が動かされ、体が反応し、涙や叫びが自然にあふれてくる。
まさにそんな“感情の起伏”を乗せた流れで構成されていた。
開幕から踊りたくなる「Wonder」、魂が震える「Save Yourself」、そしてサビで全員がジャンプする「Stand Out Fit In」まで——すべての曲が“ただの演奏”ではなく、“その瞬間にしか生まれない感情”を引き出してくれる。
10年以上経った今でも色褪せない「The Beginning」や、最新のONE OK ROCKの意志を感じる「Delusion:All」など、1曲1曲がライブ空間の中で息づいている。
彼らのライブは、“今この瞬間を、どう感じてどう生きるか”を問いかけてくる場所だ。
◇ メンバー構成
- Taka(Vo)
高い表現力と感情のこもった歌声で、観客を一瞬で引き込むフロントマン。ライブ中のMCでもファンの涙を誘うことが多い。 - Toru(Gt)
バンドリーダーであり、力強いギターとステージの支柱的存在。バンド全体を引き締めるプレイが印象的。 - Ryota(Ba)
エネルギッシュなステージングと安定したベースラインで、楽曲の“体幹”を支えている。ライブ中も常に動きながら演奏する姿が魅力的。 - Tomoya(Dr)
タイトかつダイナミックなドラミングでライブを加速させる。彼のドラムが鳴った瞬間、会場のテンションは一気に上がる。
◇ 2025年版|セトリ定番曲&代表曲

- Wonder
- Save Yourself
- Let Me Let You Go
- Clock Strikes
- Renegades
- The Beginning
- Wasted Nights
- Taking Off
- I Was King
- Vandalize
- Neon
- Make It Out Alive
- Puppets Can’t Control You
- NASTY
- Tropical Therapy
- Tiny Pieces
- C.U.R.I.O.S.I.T.Y.
- Dystopia
- Delusion:All
- Stand Out Fit In
🎧 楽曲個別解説
Wonder
思わず体が動き出してしまうようなダンスナンバー。軽快なビートに乗せて、会場の空気が一気に明るくなる。サビで「Wonder!」と叫ぶ瞬間は、観客全員の笑顔と高揚感が一体になるようで、まるで祝祭のような時間だった。ただ聴くだけじゃなく、自然と踊りたくなる——そんなONE OK ROCKの“楽しさ”が詰まった1曲。
Save Yourself
イントロの緊張感から一気にサビへなだれ込む展開がたまらない。そして何より、「Save yourself!」とTakaが全身で叫ぶその姿に、毎回鳥肌が立つ。まるで魂ごとぶつけてくるようなその瞬間に、ただ聴いているだけだったはずの自分も、思わず心を揺さぶられる。ステージとの距離が一気にゼロになるような、ライブならではの強烈な衝撃をくれる曲。
Let Me Let You Go
「Why’d you let me let you go」と絞り出すように歌うあの部分が、本当に胸に刺さる。Takaの声に込められた痛みや未練がリアルすぎて、自分の過去の記憶まで引っ張り出されるような感覚になる。静かに沁みるのに、心の奥がざわつく——そんな余韻がずっと残る1曲。
Clock Strikes
時計の秒針の音から始まるあのイントロを聴くと、「きた…!」と心が高鳴る。何度聴いても、あの静寂から始まるワクワク感は色褪せない。発売から10年以上経っているとは思えないほど、今もライブで新鮮に響く名曲。不思議な没入感に包まれる。
Renegades
サビでの「Hey!」の掛け声は、まさに会場全体が一つになる瞬間。あの一体感は体が自然に動くというより、もう“魂が反応してる”レベル。そして「Oh〜OhOh」と全員で叫ぶあのパートの壮大さと多幸感は、何度体験しても鳥肌モノ。世界中のファンと同じ景色を見ているような、そんな感覚さえ覚える曲。
The Beginning
イントロでTakaが左手を前に差し出して歌い出すあの演出、何度見ても鳥肌が立つほどかっこいい。静かに始まるはずなのに、あの一瞬だけで空気がピンと張り詰める。そして大サビに向かうにつれて熱量がどんどん高まり、ついに訪れるヘドバンの瞬間でテンションは最高潮に。ONE OK ROCKのライブで絶対に外せない、伝説級の1曲。
Wasted Nights
Taking Off
イントロが鳴った瞬間、ゾワッと鳥肌が立つ。音が刺さってくるようなあの感覚は、この曲ならでは。とにかくかっこいい、それに尽きる。どんなに遠くにいても、その瞬間だけはステージと自分の距離が一気にゼロになるような、そんな魔法のイントロ。そこから爆発するような展開も最高で、ライブの空気を一変させてくれる。
I Was King
イントロからもう、“王者の風格”が漂ってる。Takaの声、演奏、照明、すべてが完璧に噛み合っていて、「King」というタイトルにふさわしい圧倒的な存在感を放っている曲。サビに向かって積み上げられていく重厚な展開は、まるで戴冠式を目の当たりにしているかのよう。観ているこちらも背筋が伸びるような、威厳と誇りに満ちた1曲。
Vandalize
ギターの音がまず鋭く切り込んでくる。でもただ尖っているだけじゃない。その裏に、どこか繊細さと切なさが宿っていて、聴いているうちに胸がぎゅっと締めつけられる。攻撃的なサウンドの中にも、誰にも言えない本音や痛みが滲んでいるようで、ただのロックじゃ終わらない深みを感じる。ライブで浴びると、その複雑な感情が一気に押し寄せてくる。
Neon
曲名の通り、ライブではまさに“ネオンの街”に迷い込んだような感覚になる。カラフルで幻想的な照明演出が、夜の都会の雑踏を思わせて、まるでネオン街を堂々と歩いている気分にさせてくれる。サウンドもどこかクールで都会的。だけどその中に滲む感情が、なんとも言えず切ない。視覚も感情も刺激してくる、都会の夜を描いたような1曲。
Make It Out Alive
2020年代に入ってからの楽曲の中で、個人的に一番刺さったのがこれ。「あれ…2010年代のONE OK ROCKが帰ってきた…!」って本気で震えた。激しくて、エモくて、ライブで爆発するあの感じ。身体が勝手に反応して、頭を振って、拳を突き上げたくなる。これぞONE OK ROCKっていう、原点回帰を感じさせる1曲。
Puppets Can’t Control You
イントロから突き抜けるような爽快感。でもその裏には、ニューメタルやスラッシュメタルの香りがしっかり漂っていて、音の攻撃力がとにかくすごい。体の奥から衝動が湧いてきて、ヘドバンして暴れたくなる、でもカッコ良すぎて聴き入ってしまう…そんな二面性もこの曲の魅力。ライブでは完全に本能むき出しで楽しめる1曲。
NASTY
『DETOX』の1曲目に収録されていて、この曲を聴いた瞬間に「今回のアルバム、かなり攻めてきてるな」と感じた。ザラついた質感と重低音が脳に響いて、一音目から心を掴まれる感覚。挑発的でありながら、サウンドは洗練されていて、とにかく強烈なインパクト。アルバムの幕開けとして完璧すぎる1曲で、ライブではさらに凶暴に化ける。
Tropical Therapy
音が鳴り始めた瞬間、肩の力がふっと抜けて思わず深呼吸してしまう。激しいセトリの中に突然差し込まれるこの曲は、まるで音で気を抜かせてくれる。けれどただ緩やかというだけじゃなくて、どこか熱帯の風のような心地よさがあって、リラックスしながらも体が自然と揺れる。
Tiny Pieces
入りの音があまりに繊細で、ひとつひとつのフレーズが心細くて、なんだか泣きそうになる。孤独な夜にそっと寄り添ってくれるような、そんな優しさに満ちた始まり。でも少しずつ音が力強くなっていって、終盤にはまるで「一緒に行こう」と背中を押してくれるように感じた。涙と希望が同居する、静かで力強い1曲。
C.U.R.I.O.S.I.T.Y.
“Skyfall”に続く最強のコラボ楽曲と言っても過言じゃない。とにかく激しくて、かっこよくて、最初から最後までアドレナリンが止まらない。荒々しい音の中にも緻密さがあって、何度聴いても新しい発見があるし、ライブで聴くとその破壊力は倍増する。音が波のように押し寄せてきて、気づけばその渦に巻き込まれている。たまらなく好きな1曲。
Dystopia
ここ最近のONE OK ROCKにはなかった、圧倒的なドラムの疾走感に一発で惹き込まれた。Tomoyaのビートが前へ前へと突き進んでいく感じが、聴いているこちらのテンションも一気に加速させてくれる。シリアスな世界観の中にも、どこか突き抜けるようなエネルギーがあって、ライブで聴いたら確実に体が反応するタイプの曲。ヘビーなのに駆け抜ける、このスピード感が最高。
Delusion:All
音が鳴った瞬間、空気がグッと重くなるような感覚。圧倒的で重圧なサウンドが全身にのしかかってきて、その存在感に思わず息を呑む。1曲としてのスケールがとにかく大きくて、ライブで体感すると音の“壁”に包まれるような没入感がある。音が動くたびに地面が揺れるようで、ただ聴くだけじゃ済まされない、まさに“存在”そのものを感じさせる楽曲。
Stand Out Fit In
この曲の醍醐味はなんといっても、サビで会場中がジャンプしながら大合唱するあの瞬間。照明が一気に明るくなって、ステージも客席も全部が一体になるような感覚がたまらない。歌詞の持つメッセージ性も熱いけれど、ライブで体を動かしながら叫ぶことで、より一層その言葉が自分の中に刻まれていく。「楽しい」だけじゃなく「心が動く」——そんな特別な1曲。
◇ 恒例の演出セクション
ライブが始まる直前、空気がピンと張り詰める。
照明が落ち、「Puppets Can’t Control You」や「NASTY」が鳴り出した瞬間、全身に衝撃が走る。
観客の鼓動とビートが重なるのを感じながら、ONE OK ROCKのライブはゆっくり、でも確実に動き出す。
「Tiny Pieces」や「Let Me Let You Go」のような繊細なバラードでは、ステージが静寂に包まれる。Takaの声だけが空間を支配し、その声に込められた感情が、そっと心の奥に触れてくる。
一方、「C.U.R.I.O.S.I.T.Y.」「Dystopia」などでは、照明や映像も含めて視覚的な攻撃が炸裂する。ドラムが突き進み、ギターが火花のように弾け、視覚・聴覚・感情がすべて巻き込まれる。
そして、「Stand Out Fit In」や「Wasted Nights」では、会場中がジャンプし、叫び、涙し、笑う。
その瞬間、“観ている”でも“参加している”でもなく、**「自分がライブそのものになっている」**と感じる。
◇ まとめ

ONE OK ROCKのライブは、ただ音楽を楽しむ場所じゃない。
泣いて、叫んで、拳を突き上げて、時に踊って——自分の感情すべてを解放する場だ。
楽曲の構成や演出は年々進化しているけれど、その本質はずっと変わらない。
「今この瞬間を生きろ」
そのメッセージが、どの曲にも込められている。
2023年以降のライブで演奏された定番曲20選は、そうしたONE OK ROCKの“今”を映し出す鏡であり、ファン一人ひとりの人生とリンクするような楽曲ばかりだった。
だからこそまた行きたくなるし、何度でも感じたくなる。
ONE OK ROCKのライブは、“人生の節目に、もう一度自分に戻るための場所”なんだと思う。
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