
感想
2025年6月14日(土) UVERworld LIVE “EPIPHANY” at TOKYO DOMEに参戦してきました。
筆者は幸運にもアップグレード席に当選し、Cブロックから参戦することができた。
新旧織り交ぜたセットリストは圧巻で、どの瞬間も熱くなり心が揺さぶられた。
特に印象的だったのが「CHANCE!」。
メンバー全員が音楽を始めた頃に手にした楽器を使い、TAKUYA∞は25年前に初めて買ったマイクを実家から持ち出して使っていた。
さらには、2010年発売以来と初披露となる「closed POKER」や、“EPIPHANY”に収録されている「NO MAP」「JUMP」「Bye-Bye to you」「EPIPHANY」を聴くことができとても満足な1日でした。今日のライブはまさに記憶にも記録にも残る日だったと思います。
セットリスト(2025.06.14 DAY1)
- WICKED boy(SE)
- PHENIX AX
- ナノ・セカンド
- DECIDED
- KINJITO
- DEJAVU
- NO MAP(新曲)
- Eye’s Sentry
- Touch off
- 儚くも永久のカナシ
- CHANCE!
- ODD FUTURE
- Q.E.D.
- RANGE
- THE OVER
- Ø choir
- closed POKER
- AFTER LIFE
- JUMP(新曲)
- MMH
- PRAYING RUN
- Bye-Bye to you(新曲)
- 零HERE~SE~
- IMPACT
- EPIPHANY(新曲)
- EN
- 7日目の決意
- Bye-Bye to you(ENDING)
【開演前の演出】

開演時刻である18時30分に向けて、ステージ上のデジタル時計が18時27分から秒単位でカウントを開始。
1秒ごとに開演時間に近づくにつれて、会場の熱気も一気に高まっていく。
残り10秒を切ると、観客の誰もが声を揃え、「10…9…8…」とカウントダウンを始めた。
そして0になった瞬間、ボルテージも最高潮に。そして「WICKED boy」が鳴り響き、東京ドームの空気が一気にライブモードへと切り替わった。
各楽曲レビュー(2025.06.14 DAY1)
- WICKED boy(SE):東京ドーム専用のオープニング映像とともに流れた「WICKED boy」は、ライブの始まりを告げるにふさわしい緊張感と高揚感を与えてくれた。デジタル時計でのカウントダウンが終わると同時に曲が始まり、観客のボルテージが一気に跳ね上がる。重低音と映像の融合で、UVERworldのライブが“物語の始まり”であることを実感させてくれる演出だった。
- PHENIX AX:会場を包み込むような荘厳なイントロで幕を開け、UVERworldの世界観に一気に引き込まれた。力強いビートとエネルギッシュな演奏が、東京ドームの空間を一瞬で掌握する。
- ナノ・セカンド:誠果のSAXが切り込むように響き、楽曲のスピード感と鮮烈さを際立たせた。会場との一体感が加速し、フロアに熱気が渦巻いた。
- DECIDED:冒頭から彰のギターが鋭く鳴り響き、観客のテンションが一気に上昇。攻めの姿勢が貫かれた演奏に、観客は拳を突き上げて応えた。
- KINJITO:ライブ仕様のイントロが流れた瞬間、場内の空気が震えた。観客の身体が自然に反応するほどのグルーヴで、熱気が一段と増す瞬間だった。
- DEJAVU:サビでのコールアンドレスポンスが圧巻。会場が一つの生き物のようにうねり、掛け合いの声がドーム全体に響き渡った。
- NO MAP(新曲):TAKUYA∞の吹くハーモニカが高揚感を広がる。深くエモーショナルで、ハーモニカの音色が心に残った。
- Eye’s Sentry:強さと繊細さが共存する演奏により、楽曲が持つ世界観がよりリアルに展開された。感情の揺らぎが会場を包んだ。
- Touch off:UVERworld屈指のライブアンセム。「FIRE!」の掛け声で観客全体がひとつになり、ダイレクトな音圧と共鳴するような一体感を生んだ。
- 儚くも永久のカナシ:2010年に初めて東京ドームで披露された記憶と重なり、深い感動が沸き起こった。メンバーの当時の思いも乗せられていたように感じた。
- CHANCE!:MCで明かされた「音楽を始めたときの楽器」での演奏に涙。懐かしさと未来への希望が同時に押し寄せる、心を打つパフォーマンスだった。
- ODD FUTURE:鋭いギターリフと厚みのあるサウンドで未来を切り開くようなエネルギーがあふれていた。映像と演奏の融合が見事だった。
- Q.E.D.:「証明完了Q・E・D」のフレーズが力強く響き、積み重ねることの大切さを改めて胸に刻んだ。疾走感ある展開とドラムが特に印象的だった。
- RANGE:コーラスパートでは観客の声が重なり、疾走するリズムとともに一体感が生まれた。ライブでしか体験できない熱があった。
- THE OVER:照明が落ちた静寂の中でTAKUYA∞の声が響く。観客全員が音に集中し、心が震えるほどの空気感がそこにあった。
- Ø choir:メンバー全員がトロッコで後方へ移動し、アリーナ中を駆け巡った。距離を越えた“近さ”を感じた瞬間。
- closed POKER:スクリーンにカジノの映像が映し出され、幻想的な空気に包まれる中での初披露。緊張感と興奮が交錯した演出だった。
- AFTER LIFE:ステージに戻るトロッコと、幻想的なライトが交差する中、エレクトロなサウンドが異世界へ誘うようだった。
- JUMP(新曲):SEで終盤で誠果のSAXが響き渡り、間近でその音色を体感。エネルギーと情熱が詰まった新たなUVERworldの形を見た。
- MMH:鋭いビートとエッジの効いたサウンドが観客を煽り、激しい熱量が東京ドームを包み込んだ。
- PRAYING RUN:「全部やって確かめりゃいいだろう」の大合唱が心を震わせた。観客とメンバーの絆を感じる名シーンだった。
- Bye-Bye to you(新曲):静かに始まるイントロと、温かく切ないメロディが心に沁みた。ライブの終盤にふさわしい余韻を残す1曲。
- 零HERE~SE~:IMPACTを始めるにはこのSEは必要不可欠。ワクワクのカウントダウン。
- IMPACT:零HERE~SE~が終わった瞬間ボルテージが跳ね上がる。観客とバンドのシンクロ率が頂点に達した。
- EPIPHANY:緻密な構成と叙情的なサウンドが混ざり合い、今回の公演タイトルにふさわしい“覚醒”を感じさせた。
- EN:優しいメロディと包み込むような歌声に、自然と涙をこらえる観客の姿も見られた。
- 7日目の決意:ラスト直前、覚悟をもって放たれたパフォーマンスに、観客は静かに熱狂した。
- Bye-Bye to you(ENDING):名残惜しさと感謝を込めたような締めくくり。音の余韻がいつまでも心に残った。
UVERworld LIVE “EPIPHANY” at TOKYO DOME(2025.06.14 DAY1)まとめ

ライブの余韻が色濃く残る中、UVERworld LIVE “EPIPHANY” at TOKYO DOMEを振り返ると、音楽と演出、そして想いが見事に融合した“作品”のような一夜だったと感じる。UVERworldが掲げる信念「己を信じ、仲間を信じ、音楽を信じる」が、全編に渡って貫かれていた。
特に、メンバーが音楽を始めた頃の楽器で「CHANCE!」を披露するという演出には、これまでの歩みとこれからの決意が込められていたように思う。これは単なる懐古ではなく、原点に立ち返りつつ、さらに前進するという彼らの覚悟の表れでもあった。
「Ø choir」でのトロッコ演出や、「closed POKER」の映像演出など、後方席やスタンド席のファンにも届けようとする姿勢は、UVERworldがどこまでも“ファンと共にある”バンドであることを実感させてくれた。
また、ライブ中に何度も訪れる“静と動”のコントラストも秀逸だった。TAKUYA∞の語りかけるような歌唱と爆発的なパフォーマンス、誠果のSAXが静寂を彩る瞬間と、彰や克哉のギターが轟く瞬間。それぞれが有機的につながり、観る者の感情を波のように揺さぶる。
そして「IMPACT」や「Touch off」のような圧倒的な盛り上がりはもちろんのこと、「Bye-Bye to you」や「NO MAP」で見せた新しいUVERworldの姿は、これからの未来の形を想像させられた。
終演後、場内に漂っていたのは満足感だけではない。まだ続くUVERworldの旅路を見届けたいという想い、そして「明日も生きよう」という前向きな気持ちだった。
彼らが「今のすべて」を出し切って見せたこのライブは、観客それぞれの心にも火を灯したに違いない。バンドとしても、人としても、進化を続けるUVERworld。その姿勢に、私たちも勇気をもらっている。
このライブは単なる1日ではない。Crewひとり一人にとって、かけがえのない“人生の断片”となったはずだ。
UVERworldが魅せたUVERworld LIVE “EPIPHANY” at TOKYO DOMEは、セットリスト、演出、演奏、全てが想像以上のクオリティで構成されていた。
新旧の楽曲を織り交ぜ、どの世代のCrewにも響く内容に仕上がっていたことはもちろん、演出や構成においても緻密な計算がされていた。
「CHANCE!」や「closed POKER」といったレア曲の披露、メンバーの想いが込められたMC、そして観客との一体感。
音楽と人とのつながりを信じて活動を続けてきたUVERworldの軌跡が、この日のドームに凝縮されていたように感じた。
彼らが音楽を始めた原点の楽器を持ってステージに立ったことは、単なる演出ではなく、これまで歩んできた道のりと、これから進む未来への強い意志の表れだったように思う。
東京ドームという特別な舞台で、約5万人のCrewと音を共有できたことは、何ものにも代えがたい経験だった。 1曲1曲にストーリーがあり、照明・映像・構成すべてが曲に命を与えていた。
そして、どの瞬間を切り取っても、UVERworldが「今」を全力で生きているバンドだと強く実感した。
TAKUYA∞の言葉の一つひとつが真っ直ぐで、音楽で届けたいという想いが痛いほど伝わってきた。 ステージ上の6人が本気で音楽に向き合っている姿に、何度も胸が熱くなった。
この特別な一夜をともにできたことに、ただただ感謝。
演奏の合間に挟まれる言葉や視線、動き一つひとつが心に残る。言葉では伝えきれない感情を、音と姿で届けてくれるUVERworldのライブは、まさに“生きる力”そのものだった。
今回のライブで感じたことは、ただ「音楽を聴いた」という体験ではなく、「心を重ねた時間」を共有したという感覚だった。
この日を境に、さらにUVERworldを好きになったCrewは多いに違いない。そして彼らの音楽を初めて体感した人も、その魅力に引き込まれたはずだ。
彼らの音楽は、これからも多くの人の背中を押し、人生を彩っていく。その中心にはいつも、嘘のない“本気”がある。
UVERworldの進化はまだ止まらない。明日のUVERworld LIVE “EPIPHANY” at TOKYO DOME【DAY2】も、どんな景色を見せてくれるのか楽しみでならない。
“これはまだ序章”。そんな言葉が心に残るライブだった。