
◇ MY FIRST STORY(マイファス)のセトリ常連曲から見る、ライブの魅力とは?

MY FIRST STORY(マイファス)のライブには、**言葉では語り尽くせない“熱”と“ドラマ”**がある。爆発的なバンドサウンド、感情の限界まで振り絞るようなHiroのボーカル、そして観客との掛け合い――拳を突き上げて叫ぶ瞬間、クラップで一体感が生まれる瞬間、シンガロングが天井を突き抜ける瞬間。そこにあるのは、ただ音楽を聴く時間ではなく、観客とバンドが全身全霊で作り上げる“体験”そのものだ。
そんなライブにおいて、中核を担っているのがセットリストの定番曲たちである。たとえば、幕開けで会場を一気に爆発させる「不可逆リプレイス」や「ALONE」、重厚なビートと煽りで観客を巻き込む「MONSTER」「BLACK RAIL」、サビで自然と声が重なる「ACCIDENT」「REVIVER」、そして感情を締めくくるバラード「Home」「With You」など――それぞれの曲が、ライブにおける役割を持ち、流れの中で意味を帯びていく。
しかもMY FIRST STORYのライブでは、**単に人気曲を並べるだけでは終わらない。セトリの構成や演出、照明、アレンジなどが緻密に設計されており、「どのタイミングでどの曲を鳴らすか」**が観客の感情を動かす鍵となっている。同じ曲でも披露される場所や前後の曲次第で空気がガラリと変わり、何度見ても新鮮に感じられるのがマイファスの魅力だ。
さらに、最近のセットリストの傾向を振り返ると、毎回のように演奏される“鉄板曲”もあれば、久々に復活して歓声を浴びた楽曲もあり、**ライブの進化とともに定番曲の顔ぶれも変化している。演奏頻度の高さだけでなく、会場の盛り上がり方やファンのリアクションまで含めて見ることで、真の“定番曲”が見えてくる。
この記事では、**MY FIRST STORYのライブやフェスで定番として演奏される楽曲20曲を厳選し、それぞれの曲がライブでどんな風に響き、どう観客と結びついているのかを徹底的に解説していく。**はじめてマイファスのライブに行く人にも、何度も参戦しているファンにも、**あの熱狂がリアルに伝わるような内容を目指した。**定番曲を通して、MY FIRST STORYのライブがなぜここまで多くの人を惹きつけるのか、その核心に迫っていこう。
◇ MY FIRST STORY(マイファス)ライブ&フェスセトリ定番曲20選

- 不可逆リプレイス
- ALONE
- I’m a Mess
- REVIVER
- MONSTER
- モノクロエフェクター
- ACCIDENT
- BLACK RAIL
- PARADOX
- 蜃気楼
- 東京ミッドナイト
- You’re Already Dead
- 夢幻
- アンダーグラウンド
- 虚言NEUROSE
- Missing You
- 無告
- Home
- ハイエナ
- With You
1. 不可逆リプレイス
「マイファスと言えばこの曲」。そんな代名詞的な存在感を放つこの曲は、ライブでは本編やアンコール終盤に配置されることが多く、演奏が始まった瞬間、「待ってました!」というような大歓声が会場を包む。ドラムの連打に合わせて手拍子が響き、ギターリフが鳴り出すと観客のボルテージが一気に跳ね上がる。《Kill my weakness!! Weakness!!》の箇所では、観客も「Weakness!!」と絶叫し、拳を突き上げてのシンガロングが生まれるのが定番だ。Kid’zのドラムを囲んでメンバーが一斉にジャンプする場面では、観客も連動してジャンプし、フロア全体がうねるように揺れる。終盤のサビでは銀テープや紙吹雪が舞うなど、視覚的にもクライマックス感のある演出がなされることも。哀愁を帯びたメロディが胸を締めつけ、筆者もこの曲では毎回、声が枯れるほど叫び、全身で“ラスト”を迎える覚悟を決める。まさに“締めの象徴”と呼ぶにふさわしい一曲。
2. ALONE
「NO MORE!!」のシャウトが響いた瞬間、ステージから火柱が上がり、フロアが爆発的に跳ねた。まさにこの曲がライブの空気を一変させる。〈Lost myself!!〉に対して〈Find myself!!〉と返す掛け合い、そして〈We are not alone!!〉のシンガロング――この曲には、観客が主役になる瞬間がいくつも仕掛けられている。筆者が体感した公演でも、サビではHiroがマイクを向けるたびに、観客の大声が会場を揺らしていた。ヘドバン、ジャンプ、コールが止まらず、「一体感の極み」と呼べる時間が続く。**ライブ終盤に演奏されることが多く、演奏が始まった時点で観客は「体力、もう一段絞り出すぞ」と覚悟を決める。最後の〈We are not alone!!〉連呼では、Hiroの「もっと声出せ!」の煽りにフロア全体が全力で応え、全身が震えるほどの熱が生まれる。この一曲を経てこそ、マイファスのライブは“締まる”。
3. I’m a mess
イントロのピアノが鳴り始めると、フロアから自然と歓声が上がる。筆者が観たライブでも、静かに始まるその旋律に「来た!」とばかりに拳が上がり、すぐにHiroの「ジャンプ!」の合図で場内が揺れた。四つ打ちのリズムに合わせてクラップが起こり、観客は縦に跳ねるだけでなく、横に身体を揺らしながら思い思いに曲を楽しむ。「I’m a mess」のフレーズでは、拳を突き上げながらシンガロングが巻き起こり、感情を解放するような空気に包まれる。実際、涙を浮かべて口ずさむファンの姿もあった。ラストサビ前の一瞬の静寂で会場が息を飲み、Hiroの切ない声にじっと聴き入ると、**そのあとの大サビで一気にジャンプと大合唱が巻き起こる――この緩急が、この曲の真骨頂だ。**青や紫の照明で染め上げられたステージに白い閃光が走り、ドラマチックに締めくくられると、会場には深い余韻だけが残る。
4. REVIVER
イントロの重厚なギターが鳴った瞬間、筆者の周囲から「来た!」と叫ぶ声が上がった。Hiroの「全力でかかってこいよ!」という叫びとともに火柱が立ち上がり、場内の熱が一気に跳ね上がる。**サビでは拳を突き上げながら観客全員がジャンプし、フロアは波打つように揺れる。中盤のラップパートに突入すると、場内は一気にヘドバンの嵐に。Hiroの高速ラップに応えるように観客が頭を振るその光景は、まさに“熱狂”という言葉がぴったりだ。「オイ!オイ!」というコール&ジャンプが自然発生し、観客同士の一体感も極まっていく。**サビ後半では白と青の閃光がステージを染め、スモークの中で照明が激しく動き回る。そのビジュアルの迫力もまた、この曲の魅力の一部だ。筆者にとっても「Reviver」は、どれだけ疲れていても身体が自然と動いてしまうような、まさに復活の一曲。終演後の興奮が冷めやらぬまま、心に残る名場面となった。
5. MONSTER
冒頭の低音リフが鳴った瞬間、筆者の心拍数も一気に上がった。Hiroのラップが始まると、観客から「ハイ!ハイ!」の声と拳が飛び出し、**サビ直前の「Are you ready!?」に続く「Hey!!」の大合唱で一体感が一気に完成する。**ラウドなのに踊れるビートが心地よく、フロアは縦ノリと横ノリが混ざった独特のグルーヴで揺れる。特にサビの「No more control!!」では全観客がジャンプ、モッシュ気味に身体がぶつかり合うような熱量に包まれた。間奏では一瞬リズムが落ち着き、首を軽く振る者や肩でリズムを取る者がいて、静と動のメリハリも心地よい。後半、Hiroが「全員で来い!」と叫ぶとフロア全体が爆発。拳を突き上げながらジャンプする観客の波がどこまでも続き、そのまま次曲へ雪崩れ込むことも。筆者もライブで何度もこの曲に“破壊”されてきた。「MONSTER」は、ただのキラーチューンではなく、観客のテンションを一瞬で引き上げるライブの起爆剤だ。
6. モノクロエフェクター
イントロが鳴った瞬間、観客の間に広がる「来た!」というどよめきと興奮は今でも鮮明に覚えている。**Hiroが「一緒に踊ろうか?」と呼びかけた次の瞬間、フロアはまるでクラブのような空気に変わり、ツーステップやクラップ、ジャンプが自然発生的に巻き起こる。**特にBメロでは「オイ!オイ!」のクラップと手拍子が広がり、観客同士の一体感が生まれる。**中盤ではベースとドラムのグルーヴが強調され、観客もステップやヘドバンでそのビートに応える。ギターソロの前後でメンバーが前方に出てきて、ジャンプや煽りを交えながら観客とダイレクトに呼応する姿も印象的だった。**ラストのコール&レスポンスでは、Hiroがマイクを高く掲げ、観客の「オイ!オイ!」の声がこだまする。**照明は白ストロボとカラフルな演出が交差し、モノクロの世界が一気に色づくような感覚に包まれた。ダンスナンバーでありながらラウドさも持つこの曲は、ライブ初心者でも体が自然に動く、“踊れるMFS”を象徴する一曲だ。
7. ACCIDENT
筆者がこの曲をライブで体感したとき、**フロアが一気にサークルモッシュになった光景に衝撃を受けた。**イントロの勢いに誘われるように観客が走り出し、フロア中央に大きな円ができる。Hiroが「踊れ!」「ジャンプ!」と煽るたびに、観客は縦に横に全身で応えていく。**サビでは「Wow oh oh!」のシンガロングが自然発生し、フロアが声と手拍子で満ちる。**曲調は怪しげなムードを持ちながらもダンサブルで、Hiroのシャウトと4つ打ちビートが観客のテンションを底上げしていく。間奏のブレイクではクラウドサーフが発生することもあり、まさにカオスと一体感の両立。**筆者が観たZepp公演でもこの曲が流れると熱狂のボルテージが一段上がった。**ラスト、Hiroのジャンプに合わせて観客が飛び上がるキメの瞬間は、最高にスリリングで痛快な一体感だった。計算された演出と観客の自由なノリがぶつかり合いながら、全員で“踊れるロック”を体現する瞬間。それが「ACCIDENT」だ。
8. Black Rail
イントロの重厚なベースリフが鳴り響いた瞬間、筆者は思わず息を呑んだ。**観客から「おぉ…!」というどよめきが広がり、すぐに首を縦に振るヘドバンの波がフロアを埋め尽くす。Hiroの低音ラップが始まると、空気が一変。観客はじっと耳を傾けながらリズムに体を預け、「ウォウ!」と印象的なライムに合わせて声を上げる。「Nothing lasts forever…」という英語詞に差しかかると、会場は一気に沈み込み、その低音の響きに酔いしれる。**中盤、Nobのベースソロが始まると「Nobー!」と叫ぶ声が飛び交い、再びHiroの鋭いラップで会場が揺れる。筆者も無意識に手を振り上げ、重低音に合わせて体を揺らしていた。サビでは「Na Na Na…」の大合唱が巻き起こり、観客はジャンプとクラップで応える。**特に終盤、マイクを客席に向けるHiroに向かって、フロア全体がシンガロングする様は圧巻。**ラストの一音が終わると同時に湧き上がる大歓声と拍手が、この曲が“ライブの顔”であることを物語っていた。
9. PARADOX
Hiroのステップに合わせて観客もリズムに乗り、Aメロ〜Bメロでは静かに聴き入るムード。**だがサビに入った瞬間、手拍子が広がり、会場が一斉に跳ね出す。**ミディアムテンポながらも、身体の奥からリズムを揺さぶられるようなグルーヴ感があり、観客の動きが止まらない。中盤にはHiroが軽やかにステップを踏みながら歌い、筆者の周囲でもクラップと小さなジャンプが自然発生的に起こっていた。**特に印象的だったのは、終盤でHiroがお立ち台に飛び乗って何度もジャンプしながら「もっと飛べ!」と煽った場面。**その言葉に全フロアが反応し、天井が揺れるほどのジャンプが巻き起こった。曲の構成が持つ“静と動”のコントラストも巧みで、落ち着いたパートで揺れ、盛り上がるパートで跳ねる——その緩急が心地よく、まさにライブで真価を発揮する楽曲。
10. 蜃気楼
Hiroの張り詰めたボーカルが、観客一人ひとりの内側に鋭く突き刺さるように響く。だがこの曲で最も印象的なのは、サビ終わりの「死ねな〜いよっ!」で巻き起こる大合唱。Hiroがその一言を叫ぶように放った直後、観客が一斉に「死ねないよ!」と叫ぶあの瞬間の一体感は、今思い出しても鳥肌が立つほど。筆者も自然と声を張り上げ、拳を強く握っていた。ラスサビでは観客の腕が左右に揺れ、ステージとの距離が一気に縮まるような感覚に包まれる。**曲が終わると、しばし静寂が訪れるほどその余韻は深く、観客全体が息を呑むようにその瞬間を噛み締めていた。美しさと激しさを兼ね備えた、ライブでしか味わえない至高の一曲だ。
11. 東京ミッドナイト
この曲が流れた瞬間、筆者の脳裏に浮かんだのはネオンが瞬く東京の夜だった。激しいロックチューンとは一線を画す軽快なビートと電子音が織りなす都会的サウンドに、会場全体がスッと身体を揺らし始める。「東京ミッドナイト ミッドナイト」というフレーズは中毒性が高く、筆者自身も気づけば口ずさみながら体を揺らしていた。**特に印象的だったのは、ステージに映し出された夜景の映像とネオン調の照明。**東京の夜をそのままステージに持ち込んだかのような演出は、観客のテンションを自然と引き上げていく。間奏ではHiroが「Tokyo!」と叫び、観客が「Midnight!」と返すシンプルなコール&レスポンスが生まれ、フロアの一体感が一気に加速。**ジャンプやモッシュとは違った“踊れる楽しさ”を味わえるこの曲は、まさにライブで映える1曲だ。**筆者はこの瞬間、ライブ会場が巨大なクラブのように感じられた。マイファスが持つ多彩な音楽性と、観客との呼吸を合わせる演出力が光るこの曲は、今やライブのハイライトのひとつとして確固たる地位を築いていると感じる。
12. You’re already dead
最初の一音から“異常な熱”を感じたのを今でも覚えている。重厚なギターリフが鳴り響いた瞬間、フロアはすでにモッシュの準備万端。拳を突き上げ、爆発的な盛り上がりに会場全体が包まれていく。**そして、最大の見どころは中盤に訪れる“絶叫ポイント”。**Hiroがマイクを観客に向け、「You’re already…」と振ると、観客全員が「Dead!!」と叫ぶあの瞬間、筆者の全身に鳥肌が立った。間奏では「オイ!オイ!」の掛け声に合わせてジャンプが起こり、肩を組む観客同士の連帯感が一層増していく。この曲では、ただ聴くだけではなく「叫ぶ」「飛ぶ」「ぶつかる」といった全身でのリアクションが求められる。だからこそ、終演後には隣の観客と自然と笑い合ってしまうような、強烈な“戦友感”が生まれるのだ。**北斗の拳とのタイアップというキャッチーなきっかけから生まれたこの曲は、今やマイファスライブに欠かせない“爆発力担当”として定着していると言っていいだろう。
13. 夢幻
冒頭、Hiroが紡ぐ儚くも切実な歌声に、会場は息を呑むような静けさに包まれる。誰もが音のひと粒ひと粒に集中し、空気すら止まっているように感じたほどだ。だが、**サビに入った瞬間、突如として解き放たれる重厚なサウンドとHiroのハイトーンが、フロア全体を突き上げる。**観客の多くが拳を握り、思わず声を上げてしまうその熱量は、バラードという枠を超えた“激情”そのものだ。**特に印象的だったのは、サビ終わりの高音を歌い切ったHiroに向けて起きる「ウォーッ!」という歓声。**この一体感は、静かに聴き入る時間との対比があるからこそ際立つ。さらに、HYDEのコラボ音源で知られる本曲だが、Hiroがそのパートを一人で歌い上げる様子は“リスペクトと超越”の両面を感じさせ、筆者も自然と鳥肌が立った。**終盤のコーラスが会場を包み込む瞬間には、多くの観客が目を閉じて没入し、ラストの一音が終わると同時に大きなどよめきと拍手が起こる。**幻想と情熱が共存するこの曲は、今や“ライブの核”ともいえる存在だ。
14. アンダーグラウンド
Hiroの「楽しんでいこうか!」の一声とともに音が動き出すと、観客は静かに頷くように体を揺らし、手を胸に当ててリズムを感じていた。拳を振り上げるよりも、まるで“共鳴”するような一体感があった。特にHiroのハスキーなボーカルが響く1番では、観客もじっと耳を傾ける。だが、曲が進むにつれて音圧が増し、2番以降ではサビの「Underground!」に合わせて観客が声を張り上げたり、手を掲げたりと熱が立ち上がってくる。筆者も気づけば拳を振り上げていた。クラップや首振りで応える観客の動きも印象的で、激しい暴れ方ではなく、内側からじわじわと高揚していくような雰囲気だ。青と黒を基調にした照明演出やミラーボールの回転が、曲の世界観をより深めていたのも忘れがたい。最後のロングトーンで締めくくられたとき、筆者は「これから何が始まるんだろう」と、胸の内側が熱くなるのを感じた。
15. 虚言NEUROSE
monologueのなSEが流れ出すと、観客から「来たぞ!」という歓声が自然に湧き上がる。Hiroの「かかってこい!」のシャウトと同時に爆発する怒涛の音に、思わず拳を突き上げた。そこからのフロアはまさにカオス。Hiroがマイクを客席に向けるたびに返ってくる絶叫は、音響以上の熱量を感じるほどで、まるで観客全員がバンドの一部になっているかのようだ。**炎が吹き上がり、激しく明滅する照明に包まれながら、演奏も観客の動きも加速し続ける。筆者は気づけば息が切れるほど身体を動かしていた。ライブのピークがあるとすれば、間違いなくこの曲だ。虚言NEUROSE――この1曲で、マイファスのライブの“本気”を思い知らされる。
16. Missing You
Hiroの切なく震えるような歌声が会場に響くと、それまで騒がしかったフロアが一瞬で静まり返り、観客は目を閉じてじっと聴き入る。サビに突入するとその空気が一変、バンドサウンドが炸裂し、会場全体に火がつく。筆者も自然と声を張り上げていた。**一人ひとりの声が天井にまで届くような気がして、胸の奥が熱くなった。**静けさと爆発、そのどちらもが心に残る「Missing You」は、まさにマイファスの真骨頂を体現するライブナンバーだ。
17. 無告
MVでも聴き慣れていたはずのフレーズが、生演奏になるとまったく違う温度で胸に刺さる。**青白い照明の中で淡々と進む序盤、やがてサビで真紅のライトがステージを染めた瞬間、感情が爆発するようだった。終盤、「Missing You」へとシームレスに繋がる演出では、曲の余韻を残したまま会場のテンションがさらに上昇。筆者も思わず「うわ…流れた!」と息を呑み、自然と体が次の曲のリズムに乗っていた。「無告」は単なる1曲ではなく、ライブの流れを変える起点となる――そんな存在感を放っていた。演奏後、Hiroの「ありがとう」に会場から大きな拍手が返ってきた瞬間、筆者も胸がいっぱいになったのを覚えている。
18. Home
あたたかな照明がステージを照らし出すなか、Hiroの震える声が紡がれるたび、筆者の目にも自然と涙が滲んでいた。**初めてこの曲を武道館で聴いたとき、Hiroが言葉を詰まらせながら家族への想いを語ったあの姿――それは“ライブでしか味わえない”本物の感情だった。この曲に拍手や歓声は必要ない。ただ静かに、深く、心で受け止めるだけでいい。そして、ラストのロングトーンが終わった瞬間、客席のあちこちからすすり泣く声が聞こえ、天井から銀テープが舞い落ちる。その光景は、美しく、儚く、どこまでもあたたかい。**演奏が終わったあと、言葉にならない涙の「ありがとう」がHiroの口からこぼれ、それに応えるように観客がスタンディングで拍手を贈った。この時間、この景色――間違いなく、自分が“そこにいたこと”を一生忘れたくないと思わせてくれる、そんなラストだった。「Home」は、感情をまるごと預けられる、マイファスにとってもファンにとっても特別な1曲だ。
19. ハイエナ
観客一人ひとりの体が大きく揺れているのが印象的で、それはまるで「生きよう」とする意思の集合体のようだった。**赤と紫の照明がステージを染める中、ギターソロが切なくも鋭く鳴り響くと、空気がキリキリと張り詰めていく。そしてラストのサビ、感情を振り絞るようなHiroのシャウトに、場内からは自然と拍手と歓声が重なる。「ハイエナ」は、観客の心の奥にそっと火を灯し、それを一緒に燃やしてくれる――そんな力を持った“静かなるアンセム”だと思う。
20. With You
この曲が始まった瞬間、筆者は自然と胸にこみ上げるものを感じた。**「With You」は本編最後の曲として演奏されることが多く、これまでのセットリストの熱と感動を優しく包み込むような存在だ。印象的なのは、**サビ前に訪れる「Whoa oh oh…」のシンガロング。**Hiroが歌うのを止め、**客席にマイクを向けると、場内は大合唱に包まれる。Hiroは観客の歌声に耳を傾けながら笑みを浮かべ、軽くリズムを取る。その姿に胸がじんとした。照明が温かな金色でフロアを照らし、ラストのサビでは紙吹雪が降り注ぐ。まるでライブ全体が「ありがとう」で締めくくられるような演出に、筆者は何度も瞬きをしながら、記憶に焼きつけようとしていた。演奏後、Hiroが「これからもずっと、With You――君とともに」と言って深く一礼したとき、拍手と歓声がしばらく鳴り止まなかった。**ライブという体験が、こんなにもあたたかく終われることに感動した。そして次のライブでもまたこの曲に会いたいと、自然に思えた。
◇ まとめ|MY FIRST STORY(マイファス)ライブの魅力はセトリ定番曲に詰まっている

MY FIRST STORY(マイファス)のライブには、ただ音楽を“聴く”という以上の体験が詰まっています。今回紹介した定番曲20選は、その魅力をもっとも凝縮したラインナップとも言えるでしょう。
「不可逆リプレイス」や「ALONE」のような初期からの代表曲には、マイファスの原点とも言える激しさと切なさが同居し、観客の胸を貫く強さがあります。一方で、「夢幻」や「虚言NEUROSE」「蜃気楼」のような最近の楽曲では、演出やサウンドがより洗練され、視覚と聴覚の両方から深く心を揺さぶってくれます。
**MCがないまま怒涛の展開で進むブロックもあれば、Hiroが言葉を詰まらせながら語るバラード「Home」「With You」など、ライブの中には感情の振れ幅が極端なほど存在します。**その“落差”があるからこそ、拳を突き上げて絶叫する瞬間も、静かに聴き入って涙を流す瞬間も、すべてが観客の心に深く刻まれるのです。
そして何より、**定番曲には「ライブでしか味わえない演出」があります。**シンガロングが広がるサビ、Hiroがマイクを差し出すコールアンドレスポンス、音と同期した照明や映像演出、さらにはジャンプやクラップ、サークルやモッシュなど、会場の熱狂はセットリストを通して生まれていると言っても過言ではありません。
もちろん、今回取り上げた曲はあくまで“定番”にすぎません。日によって変わるセットリストや、その場にしか存在しないアドリブ、会場ごとの空気感や観客とのやりとりが、MY FIRST STORYというバンドを“ライブバンド”たらしめています。だからこそ、「何度でも足を運びたくなる」「今度はあの曲を生で聴きたい」と思わせてくれるのがマイファスのライブなのです。
あなたがもし、「これからMY FIRST STORYのライブに行ってみたい」と感じているなら、まずは今回紹介した定番曲から聴いてみてください。そのどれもが、マイファスが積み重ねてきたライブの軌跡であり、ファンとともに育ってきた“共有の記憶”です。
そして次は、ぜひその“記憶”の続きを、自分自身の体験としてライブ会場で更新してみてください。MY FIRST STORYのライブは、いつでも新しい熱狂と感動で迎えてくれます。
◇ よくある質問

Q1. MY FIRST STORY(マイファス)のライブは初心者でも楽しめますか?
**はい、初めての方でも安心して楽しめます。**定番曲は観客が自然に一体となって盛り上がれる構成が多く、コールやシンガロングも自然と参加できる雰囲気です。バラードでは静かに聴き入る時間もあるので、激しい曲が苦手な方でも感動を味わえます。
Q2. 定番曲の予習はどれから始めればいい?
**まずは「不可逆リプレイス」「ALONE」「REVIVER」などの代表曲を中心に、今回紹介した20曲をYouTubeや配信で聴いてみるのがおすすめです。**特にライブ映像がある曲は、演出や観客の反応も参考になります。
Q3. ライブの服装や持ち物に注意点はありますか?
**動きやすい服装とスニーカーがベストです。**激しい曲ではジャンプやモッシュが発生することもあるため、ヒールやサンダルは避けましょう。また、汗をかくのでタオル・飲み物・着替えがあると安心です。屋内公演でも温度調節しやすい格好がおすすめ。
Q4. シンガロングやコールって必ず覚える必要ある?
**必須ではありませんが、覚えておくとより楽しめます。**Hiroがマイクを向けてくる定番の場面では、自然と会場全体が声を合わせるので、歌詞の一部だけでも知っておくと臨場感が増します。
Q5. MY FIRST STORYのライブに年齢制限はありますか?
**基本的に年齢制限はありませんが、公演ごとに異なる場合があるため、公式サイトの案内を確認してください。**また、激しいゾーン(前方エリア)を避ければ落ち着いて観られるスペースもあります。
◇ MY FIRST STORY(マイファス)公式サイト・各種SNS

- Official Site(公式サイト)
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