YOASOBI(ヨアソビ)ライブ&フェスのセトリ定番曲20選|予習・入門におすすめ

この記事でわかること

  • YOASOBI ライブ&フェスのセトリ定番曲20選
  • 各曲の“現場で刺さるポイント”を曲ごとに解説
  • 読み方:まず曲リスト→刺さった曲から個別解説へ

◇ 心が震えたYOASOBIライブのセトリ定番曲20選|“あの瞬間をもう一度”

YOASOBIのライブは、曲を知っているだけじゃ足りない。音が鳴った瞬間、会場の空気が切り替わって、身体が先に反応する。赤いレーザーが走って拳が揃う。青い光が広がって声が重なる。タオルが回り、フリフラの色が増えて、景色が一気に塗り替わる。逆に、歓声が跳ねるんじゃなく、呼吸だけが揃う静けさが落ちて、会場が物語の中へ沈んでいく瞬間もある。YOASOBIのライブは、その変化がはっきり見える。だから、終演後に残るのは 「あの瞬間の温度」 だったりする。フェスだと、隣の知らない誰かと同じ合図で一気に揃う瞬間があって、その“揃い方”がまた気持ちいい。

このページでは、YOASOBIのセトリ定番曲を20曲、曲ごとに「その場で何が起きるか」という視点で並べた。セトリ定番曲は、ただ人気だから置かれるわけじゃない。流れを作る役割がある。たとえば「怪物」は、始めの1音で場が“戦闘モード”に切り替わり、Hey! Hey!で拳が揃って上がる。「祝福」は序盤で参加のスイッチが入り、声が広がるほど距離が縮まる。反対に「もしも命が描けたら」は、赤に染まる空間に静けさが深く刺さって、拍手が続いても“戻り方”がわからなくなる。 セトリ定番曲の並びそのものが、ライブの物語を動かしている。

一方で、YOASOBIのライブを“体験”にしているのは客席の動きでもある。Oi!Oi!Oi!Oi!が前から広がっていく「アイドル」は、叫ぶ場所が多いのに散らからず、声が刺さる瞬間が何度も来る。「群青」は合唱が見せ場じゃなく合流地点になって、歌うほど境目が薄くなる。「三原色」はAyaseの煽りでスイッチが入って、タオルと光が会場をまとめる。「PLAYERS」は“もう一回”の合唱が波になって、本編の終わりを客席の手に渡す。「ツバメ」は“観る”から“いっしょに動かす”側へ切り替わり、踊れる/踊れないの差を越えて参加の熱が広がる。「好きだ」は大声じゃなく、手拍子の粒が増えるほど空気があたたかくなる。 曲の力と客席の反応が噛み合った瞬間、景色が“完成”する。

この先は、YOASOBIのライブで出会うセトリ定番曲20曲を、曲ごとの役割と“刺さる瞬間”で辿っていく。思い出しながら読んでもいい。次のライブへ向けて、呼吸を合わせるように読んでもいい。 “あの瞬間をもう一度”。その温度に、もう一度触れにいこう。

他アーティストの“セトリ定番曲”も見たい人はこちら。

◇ YOASOBI ライブ&フェスのセトリ定番曲20選

  1. アイドル
  2. 夜に駆ける
  3. 怪物
  4. 群青
  5. 祝福
  6. セブンティーン
  7. 勇者
  8. たぶん
  9. ハルジオン
  10. 優しい彗星
  11. アドベンチャー
  12. UNDEAD
  13. ミスター
  14. 三原色
  15. あの夢をなぞって
  16. 舞台に立って
  17. もしも命が描けたら
  18. PLAYERS
  19. もう少しだけ
  20. ツバメ
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1. アイドル

「アイドル」は、セットの終盤に置かれると合唱とコールで場の主導権を一気に奪い、会場を参加型の熱で塗り替える曲だ。低音のイントロが鳴った瞬間から手が上がり、Bメロに入るとOi!Oi!Oi!Oi!が前の方から広がっていく。サビでも同じOi!Oi!Oi!Oi!が重なって、声と拳が同じリズムで揺れはじめる感覚がある。筆者は、コールが揃っていくにつれて合いの手の密度が増し、体感の“音量”が上がっていくのをはっきり感じた。さいたまスーパーアリーナ公演ではコールしたり拳を振ったりする楽しさで熱気が跳ね上がった。締めで刺さるのは、叫ぶ場所が多いのに散らからず、一斉に声が刺さる瞬間が何度も来るところ。そこに照明と動線が噛み合うと、最後の景色が決まる。

2. 夜に駆ける

「夜に駆ける」は、ライブの終盤を“全員の歌”に変えて締め切る曲だ。イントロが鳴った瞬間、客席から「お〜」と声が漏れて、空気がふっと明るくなるのを筆者は感じた。怪物の余熱のまま止まらずに駆けていき、歓声が途切れないままikuraの声が合図になる。「飛べ〜!」が落ちたところで会場は一斉に跳ね、次の波は合図がなくても自走していく。筆者が観たドーム公演では「みんなで歌おう!」の呼びかけが入り、デビュー曲を大合唱で包んでそのまま終わらせる贅沢さがある。予習するなら、ジャンプのタイミングよりサビの呼吸。息をためずに声を重ねると、会場の熱が“音”としてまとまっていく。

3. 怪物

「怪物」は、ライブの空気を一発で“戦闘モード”に切り替える曲だ。始めの1音と同時に赤いレーザーが走り、赤いペンライトの海が一気に濃くなる。ディスプレイに映るモンスターの迫力も強く、特に“手”の立体感が妙にリアルで、筆者は思わず見上げた。初日、1曲目で来たときは予想が追いつかず、息を整える前に身体だけが前のめりになる。そこへ「声出せるか!」の煽りが落ちて、歌詞の「Hey! Hey!」で拳が揃って上がる。さらに「Hands up!」が合図になって、フロアの動きが一段そろう。予習はここだけでいい。「Hey! Hey!」で拳、そして「Hands up!」で高く上げる——この2点を押さえると、曲のスピードがそのまま自分の体に乗ってくる。

4. 群青

「群青」は、ライブの終盤で“会場全体を合唱にまとめ上げる”役割を担う曲だ。音が走り出すと空気がふっと軽くなって、視線も体も自然に前へ寄る。青い光が広がる演出と相性がよく、歌うほどにステージと客席の境目が薄くなる感じがあった。筆者は「終わりたくね~~」という感情がそのまま声になって溢れ、続く「かけがえのない 君だ!」で一斉に声が重なる瞬間に、胸が締まった。ikuraの「あとは楽しむだけだ!」の一声で場の温度がさらに上がり、最後は紙吹雪が舞って“終わりたくない”を肯定するように本編が閉じていく。刺さるのは、歌える場所が“見せ場”じゃなく“合流地点”になっているところ。サビに入る前から息を合わせるように声を乗せると、この曲が最後の景色を決めてくれる。

5. 祝福

「祝福」は、ライブの序盤で熱を一段引き上げて、会場の“参加スイッチ”を入れる役割を担う曲だ。イントロが鳴った瞬間から空気が前のめりに変わって、筆者は無意識に拳を握ってしまった。生バンドの音は輪郭が太く、リズムの押し出しが強いぶん、曲の“強さ”がいっそう際立つ。ikuraの「叫べ~~!」が飛ぶと、息を整える暇もなく歌声が広がっていく。終盤の「あとは楽しむだけだーー!」、「かけがえのないみんなだーー!」まで駆け抜ける流れが、この曲を“聴く”から“混ざる”へ反転させる。声を出すほど距離が縮まり、勢いが次の曲へそのまま残る。

6. セブンティーン

「セブンティーン」は、ライブの開幕で“始まった”を確信させるスイッチ役の曲だ。オープニングの空気がまだ整いきらない瞬間、イントロで声を出す人が先に現れて、その一声が合図みたいに場の温度が上がっていく。YOASOBIの2人が姿を見せた瞬間、客席の視線が一点に集まって、筆者の肌にも鳥肌が走った。爽やかさと華やかさが同居していて、音が噛み合うほどステージの輪郭がはっきりする。ホールツアーでも熱量がやばかった、という声が出るのも納得で、この曲が鳴ると「今日の始まりはここだ」と腹に落ちる。立ち上がりの勢いを逃さず、イントロの声出しのタイミングに耳を預けると、最初の景色が決まる。

7. 勇者

「勇者」は、YOASOBIのライブで物語世界へ一気に引き込まれる体験を生む、欠かせないセトリ定番曲だ。『葬送のフリーレン』主題歌として人気を集め、東京ドーム公演ではikuraが黒いドレスで再登場し、幻想的な映像とレーザー演出で会場を一瞬にして“異世界”へ変えた。筆者自身もその瞬間、視界が塗り替わるような没入感に鳥肌が立った。フリフラがステージと同期して光り、5万人の空気が静かに揃う。叫びよりも呼吸で応える空間は、まさに「音楽に立ち会っている」感覚だ。ライブで印象が大きく変わる代表曲のひとつ。体験を通して魅力が開花する曲として、YOASOBIライブの中核を担っている。

8. たぶん

「たぶん」は、ライブの熱をいったん落ち着かせて、“残らないもの”の手触りを胸の奥に置いていく曲だ。軽やかなテンポなのに、聴いている側の呼吸だけが少し重くなる。センターステージが見やすい位置だと、2人の距離感や視線の交わりまで追えて、まるで生活の一場面をそっと覗いているみたいに感じた。だからこそ、「何も残らない」という感覚や、辛いと思った瞬間にもう取り戻せない感じが、昨日よりも深く刺さってきた。途中で「みんなでー」と合図が出て、曲どおりに指パッチンが広がると、言葉より静かな参加の仕方で会場が揃う。その瞬間、熱狂とは別の一体感が生まれて、余韻だけが長く残った。

9. ハルジオン

「ハルジオン」は、ライブの流れをやわらかくほどいて、会場の空気を“白”に塗り替える曲だ。MCが明けた瞬間にこのイントロが来て、筆者は「これを生で聴きたかった」が先に胸の奥で鳴った。白を基調にした照明がドーム全体をふわっと照らして、音の輪郭まで明るく見える感覚がある。メロディは振り子みたいに高低が行き来して転がっていくのに、ikuraの歌い方はのびやかで、どこか楽しそうで、その対比が印象に残った。派手に煽る曲じゃないのに、視線が自然とステージに集まって、息の仕方まで整っていく。ここで聴く「ハルジオン」は、盛り上げるというより、“心の温度”を上げ直す役割を担っていた。白い光と一緒に、声の伸びる瞬間だけを逃さず聴いてほしい。

10. 優しい彗星

「優しい彗星」は、熱を上げるのではなく、会場の速度を落として“夜”の感情へ連れていく曲だ。次の瞬間、背景が夜に切り替わって星が広がり、空間そのものが静かに深くなる。筆者はそこで、歌が始まる前から胸の奥が先に反応して、イントロに触れた途端に涙が出た。しとやかに歌い上げるikuraの声は、強く押すんじゃなく、輪郭だけを丁寧に残していく感じがあって、言葉が刺さるというより“満ちる”。一方で、手元のフリフラが無点灯のままだったのが少しだけ寂しくて、その寂しさすら曲の温度に重なった。ここで鳴る「優しい彗星」は、派手な演出の逆側で、会場を黙らせてしまう静けさを担っている。星が広がった瞬間の空気と、声がすっと上に抜けるところだけ、目を離さずにいたい。

11. アドベンチャー

「アドベンチャー」は、会場を“参加型”に切り替えて、YOASOBIの引き込む力をいちばん分かりやすく見せる曲だ。音が走り出した瞬間から、手拍子やペンライトの揺れが自然に揃っていって、観客側も「受け取る」じゃなく「一緒に作る」モードに入る。筆者は、その流れに飲み込まれる感じが心地よくて、気づけば周りの声と自分の声が重なる場所に立っていた。歌詞の通り、合唱が似合うパートが用意されていて、そこで会場の輪郭が一段くっきりする。終始、観客を巻き込む力に圧倒されて、「冒険」という言葉がただのタイトルじゃなく、今ここで起きている体験の名前みたいに思えた。合唱が入る瞬間だけは、迷わず声を乗せるといい。そこでこの曲の景色が決まる。

12. UNDEAD

「UNDEAD」は、序盤の空気をいきなり“カオス寄りの熱”に振り切って、会場を参加者に変える曲だ。鳴った瞬間からテンポに引っ張られて、拳も声も先に動き出す感じがある。筆者は、コール&レスポンスが走り出したところで一気に視界が開けて、周りの反応まで含めて曲が完成していくのを感じた。モンスターが映るディスプレイ演出も迫力が強くて、音の勢いに映像が追い打ちをかける。曲中の掛け声は「UNHAPPY?UNLUCKY?BE HAPPY!UNDEAD!」みたいに“楽曲どおり”に進むので、細かい歌詞が曖昧でも流れには乗れる。M-4で置かれた公演もあり、序盤の加速役としての役割はかなり強い。最後は、クラップと掛け声をセットで入れると、この曲の熱がそのまま自分の手元まで落ちてくる。

13. ミスター

「ミスター」は、セットの流れをいったん“軽やかな揺れ”に整えて、会場を同じリズムでまとめ直す曲だ。筆者は、手拍子を入れはじめたあたりから、音の隙間に観客の拍がすっと重なっていく感覚があって、気づけば身体が自然に揺れていた。サビのラララは、歌うというより“息を合わせる”に近くて、会場の温度がふわっと上がる。グルーヴィーに揺らしながらも、切ないフレーズが差し込まれる瞬間に空気が少しだけ沈み、その沈み込みが次の拍を太くする。軽やかで伸びやかなのに、ライブだとしっとりさも残っていて、テンションを落としすぎずに感情だけを深くする。M-6で披露された回(DAY1は「ミスター」)もあり、手拍子の一体感がこの曲の役割そのものだった。最後は、思わず声にしたくなる“好きだ”が喉元まで来る。

14. 三原色

「三原色」は、感動の余韻を“参加する熱”に切り替えて、会場の景色を一気に塗り替える曲だ。筆者は、イントロが鳴った瞬間から空気が軽くなるのを感じて、次の合図を待つより先に身体が前のめりになった。Ayaseの「ソリジルロ!」が飛んだところでスイッチが入って、タオルが回りはじめると視界がぐるっと動き出す。フリフラはここで本領発揮で、客席がRGBの光で埋まっていくのが本当にわかるくらい、色の密度が増していく。しっとりした流れの直後でも、この曲に入るだけで空気が“上向き”に反転して、手を動かす人が増えるほど一体感が太くなる。最後まで頼れるのは、タオル回しのタイミング。迷わず回せば、曲が勝手に会場をまとめてくれる。

15. あの夢をなぞって

「あの夢をなぞって」は、ライブの終盤で“空気をほどいて、会場をひとつの歌にまとめる”役割を担う曲だ。筆者は出だしのアカペラで一気に引き込まれて、声がそのまま東京ドームの空気に溶けていくみたいに広がっていくのを見上げた。そこからフルバンドが入った瞬間、景色がパッと開ける。音が厚くなるのに、重たくならない。演奏はどこか楽しそうで、ステージ全体が前へ進む推進力を持ち始める。この曲は「14曲目」として置かれていた記録もあって、終盤の熱をちゃんと受け止める場所で鳴っている。歓声が大きくなるのも納得で、サビに入るたびに“歌いたくなるライン”が自然に浮かび上がる。鍵になるのは、アカペラの一呼吸と、そこからバンドが入る瞬間の開放感。ここで耳を澄ますと、曲のドラマが一段くっきりする。

16. 舞台に立って

「舞台に立って」は、終盤で“足元の熱をもう一段だけ上げて、次の景色へ背中を押す”役割を担う曲だ。筆者は、生バンドで鳴った瞬間に「これ絶対合うだろ」と思っていた期待が一気に回収されて、言葉より先に身体が反応した。音が前に出てくるというより、バンドの厚みがステージ全体を押し広げていく感じで、歌がその上をまっすぐ走る。会場に響いたのは派手な煽りじゃなくて、今を全力で生きる人を励ますような歌声。そのまま胸の奥に差し込まれて、呼吸の仕方まで変わる。ここは技巧よりも“届き方”が勝つ場面で、サビに入った瞬間に、声の輪郭がぐっと立つ。余計なことを考えず、バンドの厚みと歌の芯だけを追うと、この曲が終盤の気持ちを整えてくれる。

17. もしも命が描けたら

「もしも命が描けたら」は、ライブの流れをいったん止めて、物語の中へ沈める役割を担う曲だ。イントロが鳴った瞬間、歓声が跳ねるというより、客席の呼吸が揃うような静けさが広がって、筆者も身体の置き場をなくした。会場は赤に染まり、照明と映像が歌詞に噛み合うほど、視線を外す余裕がなくなる。クラップもコールも挟む隙がなくて、ただ黙って聴くしかないのに、曲が進むほど感情だけが削れていく感覚が残る。中盤の“しっとり”が続く並びの中で、この曲は一番深く落ちるポイントだった。終わった直後もしばらく拍手が途切れなかったのは、余韻というより「戻り方」がわからなかったからだと思う。ここは参加するんじゃなく、赤い世界を最後まで見届ける。

18. PLAYERS

「PLAYERS」は、本編の熱を“もう一回”で束ねて、アンコール前の空気を客席側に手渡す曲だ。サビに入った瞬間、クラップより先に歌声が立ち上がって、「もう一回 もう一回」が会場の端まで押し広がっていく。新曲なのに迷いがないのが面白い。視界には風船がふわっと浮いて、客席の隅からスタッフが精一杯投げ込んでいく光景まで含めて、どこか可愛くて、でも熱は冷めない。群青と並ぶ“みんなで歌う”ゾーンの中でも、この曲は叫びじゃなく合唱で締めに向かうのが効いていた。耳に残るのはメロディより、最後まで途切れない「もう一回」の波。その波に乗れた瞬間、本編の終わりがちゃんと“自分ごと”になる。

19. もう少しだけ

「もう少しだけ」は、セットの流れの中で呼吸を整えつつ、客席の手を“クラップの一定のリズム”に揃えていく曲だ。音が走りすぎないぶん、手拍子が混ざった瞬間に会場の輪郭がくっきりする。終始クラップが合わせやすく、メロディー通りに乗るだけで自然に“参加してる側”に引き上げられる感覚がある。配置としても、前後の熱量をいったん受け止めて、次の山へ渡すためのクッションになっていた。舞台側も作り込まれていて、京セラドームでは高層ビル群を模した都市セットが用意され、青空のイメージの中でこの曲が鳴るのが合っていたという声がある。派手に煽るタイプじゃないのに、手の動きだけで会場がひとつになる――この曲はそこがいちばん気持ちいい。

20. ツバメ

「ツバメ」は、ライブの空気を“観る”から“いっしょに動かす”側へ切り替える曲だ。ダンサーが登場して一段景色が増えた瞬間、「ここで追加来るんだ」と客席がざわっと反応する。そのまま「みんなも踊って!」の煽りが入ると、周りでも小さくでも振付をなぞる人が出てきて、踊れる/踊れない関係なく“参加の熱”が客席に広がっていくのが面白い。歌もこの曲は特に伸びやかに響きやすく、音が前に抜ける感じがあって、手拍子や声よりも身体の動きが先に揃っていく。最後から2曲目に置かれた公演もあり、サビに入った途端「こんなに盛り上がる曲だったんだ」と体感が更新される。振付を完璧に踊る必要はなくて、サビで腕とステップだけでも合わせると、曲の輪郭が一気に立ち上がる。

◇ まとめ|YOASOBIライブのセトリ定番曲20選で残った“あの瞬間”

YOASOBIのライブを思い返すと、記憶に残るのは曲名より先に「空気が切り替わった瞬間」だったりする。音が鳴っただけで客席の姿勢が変わる。照明の色が変わっただけで、呼吸の速さまで揃う。その切り替えを何度も作っていたのが、今回まとめたYOASOBIのライブのセトリ定番曲20曲だった。残るのは“曲名”じゃなく“空気の変化”だ。

“戦闘モード”に一発で入る瞬間がある。「怪物」で赤いレーザーが走り、Hey! Hey!で拳が揃うと、会場はもう「聴く場所」じゃなくなる。「祝福」では、生バンドの太い輪郭が曲の強さを押し出して、ikuraの「叫べ~~!」が落ちたところから、声が空間を埋めていく。勢いに乗ったまま「UNDEAD」で掛け声が走り出すと、周りの反応まで含めて曲が完成していく感覚がある。“参加のスイッチ”が入る瞬間が、セトリの中に仕込まれている。

一方で、熱だけがライブのすべてじゃない。セトリ定番曲の中には、会場の速度を落として感情を沈める曲もある。「たぶん」は、指パッチンが言葉より静かな合図になって、熱狂とは別の一体感を作る。「ハルジオン」は白い光で呼吸を整え直して、心の温度を上げ直す。「優しい彗星」は背景が夜に切り替わり、星が広がった瞬間に空間が深くなる。ここで起きているのは、盛り上がりじゃなく、“会場が黙ってしまう静けさ”だ。ライブでこの静けさを置けることが、YOASOBIの強さだと筆者は感じた。この“静けさ”があるから、次の熱が刺さる。

そして終盤、もう一度“みんなのもの”として曲が立ち上がる。「群青」は合唱が見せ場じゃなく合流地点になって、声が重なるほど境目が薄くなる。「三原色」はタオル回しとフリフラの色が景色を塗り替えて、手を動かすほど一体感が太くなる。「PLAYERS」は“もう一回”の合唱が波になって、本編の終わりを客席の手に渡す。最後に「好きだ」が来ると、大声じゃなく手拍子の粒が増えるほど空気があたたかくなって、YOASOBIと客席の距離が一段近づく。ここまで来ると、セトリ定番曲という言葉が“頻出曲”じゃなく、ライブで空気を作るための装置に見えてくる。本編の終わりが“客席の手”に渡る瞬間がある。

結局、YOASOBIのライブで残った“あの瞬間”は、派手な場面だけじゃない。拳が揃った瞬間、声が刺さった瞬間、呼吸が揃った瞬間、手拍子だけで会場がひとつになった瞬間。その全部が、セトリ定番曲の中にある。次にライブへ行くなら、曲を覚える以上に「どこで空気が変わるのか」を見てほしい。音・光・客席の動きが噛み合った瞬間、曲は“記憶”として残る。そしてその記憶は、帰り道にふいに蘇って、また“あの瞬間をもう一度”と思わせる。“どこで空気が変わるか”を掴むと、ライブの記憶は濃くなる。

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◇ よくある質問|YOASOBI

Q1. YOASOBIのライブ、セトリ定番曲ってどれくらい知っておけば楽しめる?

全部覚える必要はない。YOASOBIのライブは、セトリ定番曲ごとに「空気の変わり方」が違うから、まずは自分が反応しやすいタイプを数曲だけ押さえるといい。拳が揃う曲、声が重なる曲、静けさに沈む曲。数曲でも分かっていると、会場で起きていることが見えやすくなる。

Q2. YOASOBIのライブでコールが揃いやすいセトリ定番曲は?

「アイドル」は分かりやすい。Bメロから**Oi!Oi!Oi!Oi!**が広がって、サビでも同じリズムが重なる。叫ぶ場所が多いのに散らかりにくく、声と拳がまとまりやすい。「怪物」も「Hey! Hey!」や「Hands up!」で動きが揃って、会場が一気に同じ方向を向く感覚がある。

Q3. YOASOBIのライブで“手を動かす系”のセトリ定番曲はどれ?

タオルなら「三原色」。煽りが入ったところからタオルが回りはじめて、フリフラの色も増えて景色が変わる。クラップなら「もう少しだけ」や「好きだ」。大きく叩くより、歌詞の流れと“間”に手を置くほうが気持ちよく噛み合う。手を動かすだけで、ちゃんと参加できるタイプの曲が多い。

Q4. YOASOBIのライブで“静かに聴く”時間になるセトリ定番曲はある?

ある。「もしも命が描けたら」は、歓声というより静けさが落ちて、赤い世界に沈んでいく。クラップもコールも挟む隙がなくて、聴き方が自然に変わる。「優しい彗星」も、夜に切り替わって星が広がった瞬間に空間の深さが変わって、声を出すより呼吸を整えたくなるタイプだ。

Q5. YOASOBIのライブ、セトリ定番曲の予習で“ここだけ”押さえるなら?

一番わかりやすいのは「怪物」。Hey! Hey!で拳、Hands upで高く上げる。これだけで会場の動きに乗りやすい。歌う体験を味わいたいなら「群青」。一体感を身体で取りたいなら「三原色」。YOASOBIのライブは、セトリ定番曲が“役割”を持っているから、まずは自分が乗りたい役割から選ぶと外しにくい。

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