
◇ なぜフレデリックのライブは“踊らずにはいられない”のか?

ステージが暗転し、軽やかなギターカッティングが鳴った瞬間、
会場の空気が一気に跳ね上がった。
イントロが始まると同時に、観客がリズムを刻み、手拍子が波のように広がっていく。
そしてサビ――**「踊ってない夜を知らない」**のフレーズが響いた瞬間、
筆者の隣にいた人も、後ろの人も、誰もが笑顔で腕を振り上げていた。
“あ、もう止まれない”。そう思った。
この瞬間を味わうと、フレデリックのライブが「聴くもの」ではなく「踊るもの」だと誰もが理解する。
リズムが体を動かし、音が心を引きずり出す。
それは意識の外から訪れる衝動であり、理屈ではなく本能。
なぜフレデリックのライブは“踊らずにはいられない”のか?
――その答えは、彼らの音楽が観客の中に“踊り”を呼び起こすからだ。
「KITAKU BEATS」では一音目から全員がジャンプし、
「スパークルダンサー」ではフロアがミラーボールのように光り出す。
「ジャンキー」ではリズムに合わせたクラップが鳴り止まず、
「名悪役」では静寂さえも演出の一部になる。
ライブが進むごとに、会場全体が一つの大きな生き物のようにうねり出す。
ボーカル三原健司の煽りに合わせて、観客が声を上げる。
それがコール&レスポンスではなく、もっと自然な“呼吸の共有”になっているのがフレデリックらしさだ。
最新曲「煌舟(きらぶね)」では観客全員の合唱が巻き起こり、
「ユウラヤイヤ ユウラヤイヤ」の声がアリーナを包み込む。
誰かに合わせてではなく、音に導かれて同じタイミングで動く――その一体感がたまらない。
本記事「フレデリック ライブ&フェスのセトリ定番曲20選|FREDERIC 初心者向け」では、
そんなライブの核心を感じられる“現場で本当に盛り上がる20曲”を徹底紹介する。
初めてライブに行く人も、次のフェスで踊りたい人も、
この20曲を知っておけば間違いなく体が勝手に動き出す。
なぜフレデリックのライブは“踊らずにはいられない”のか。
――その理由は、音の中に「あなた自身の踊り」があるからだ。
◇ フレデリック ライブ&フェスセトリ定番曲20選

- オドループ
- オンリーワンダー
- スパークルダンサー
- 銀河の果てに連れ去って!
- ジャンキー
- ペパーミントガム
- KITAKU BEATS
- 名悪役
- オワラセナイト
- 熱帯夜
- PEEK A BOO
- midnight creative drive
- CYAN
- 煌舟(きらぶね)
- Wake Me Up
- 飄々とエモーション
- Happiness
- リリリピート
- YONA YONA DANCE
- 蜃気楼
1. オドループ
イントロのギターが鳴った瞬間、空気が弾けるように会場の温度が跳ね上がった。ステージの照明がリズムに合わせて点滅し、観客の体が自然と動き出す。サビの《踊ってない夜を知らない》が始まる頃には、客席の誰もが声を合わせ、音に包まれるというより音の中で生きているような一体感が生まれていた。
中盤、「カスタネットがほら タンタン」のフレーズでは、無数の手拍子がタンタンと響く。バンドが生み出すビートと観客のリズムが重なり、会場そのものがひとつの打楽器になったようだった。
ラストサビでは、三原健司がマイクを客席に向ける。音が止まり、観客の声だけが残る。何千もの声が《踊ってない夜を知らない》と重なり合い、その声の波がステージまで押し寄せる。照明が白く瞬く中、筆者は身体の奥が熱くなるのを感じた。フレデリックがこの曲で示す“踊る自由”は、ライブでこそ完成する。
2. オンリーワンダー
イントロの一音が響いた瞬間、客席のあちこちで手拍子が重なり、フロアが波のように揺れた。軽やかなリズムに照明が追いつくたび、観客の動きが増えていく。序盤から笑顔が絶えず、ステージのLEDが跳ねるたびに、まるでその光に導かれるように腕が上がる。
サビの《オンリーワンダー!》では、拳を突き上げる観客の動きがぴたりと揃う。健司がギターを掲げると、フロアの熱が一段階上がり、声と手拍子が混ざり合っていく。Aメロから積み上げられたリズムが、終盤には大きな波となって押し寄せた。
この曲では、誰もが主役になる。**「皆違って皆優勝」**という言葉の通り、観客ひとりひとりが自分のリズムで体を動かし、笑顔を交わしていた。筆者もその中に埋もれながら、音の中にいる自分を実感した。ステージと客席の境界が曖昧になる――それが、この曲が生きる瞬間だ。
3. スパークルダンサー
イントロの四つ打ちが始まると、ステージから押し寄せるビートが床を伝って身体を揺らした。ライトが点滅し、手拍子が広がっていく。フロアのあちこちで笑顔が弾け、まるで会場全体が一つの巨大なダンスホールに変わったようだった。
サビの《のってけ のってけ》に入ると、健司が腕を振り上げる。観客もそれに合わせて腕を左右に振り、光が波のように揺れていく。コーラスの「ハイ!ハイ!」が飛び交い、音と声が重なり合うたびに熱が上がる。気づけば誰もが息を合わせて踊っていた。
終盤、繰り返されるフレーズに合わせてリズムが加速し、ステージと客席の境界が消えていく。銀色の紙吹雪が舞い、光がその粒を反射して宙を泳ぐ。筆者もその中で腕を振り続けながら、音と笑い声に包まれていた。言葉よりも先に体が反応する――そんな純粋な瞬間が、この曲の中にある。
4. 銀河の果てに連れ去って!
イントロのギターが切り込んだ瞬間、空気が一気に張りつめた。レーザーがステージを横切り、鼓動のようなドラムが体の奥まで響く。観客の拳が一斉に上がり、リズムと一緒に波打つその光景に、筆者の胸も高鳴った。
テンポの速さに合わせて体が勝手に前へ出る。ギターとベースが絡む低音が背中を押し、サビの《あっちゅうま ほらあっちゅうま》では、叫ぶような声と笑い声が入り混じる。健司がマイクを向けると、観客の声が一瞬で会場を満たし、音よりも熱が勝った。
終盤、「まだ行けるか!」という叫びに応えるように、無数の拳が再び空を突く。光がその動きをなぞり、銀河の果てまで突き抜けるようなスピード感が走り抜ける。息を整える暇もないまま、筆者はただその渦の中で、全身で“行く”という感覚を味わっていた。
5. ジャンキー
健司が「ミュージックジャンキーのみんな!」と叫んだ瞬間、空気が爆発するように弾けた。無数の手が一斉に空を切り、イントロが始まると同時に床が揺れる。跳ね上がる照明、重なるクラップ、鳴り止まない歓声。筆者の足も自然に地を離れ、ビートに乗るしかなくなっていた。
サビの《したがってもっと夢中になって奉ってジャンキー》では、観客が拳を突き上げながら言葉を叫ぶ。コミカルな歌詞に笑い声が混ざり、狂騒と幸福の境目が曖昧になる。健司が「もっといけるか!」と煽ると、フロアの熱がさらに一段階上がり、ドラムのリズムが心臓の鼓動と重なった。
最後の一音が消える瞬間まで、誰もが音に取り憑かれた“ジャンキー”そのもの。ジャンプとクラップが渦のように続き、筆者もその中で笑っていた。理屈じゃない、ただ体が反応する。フレデリックが音楽の中毒性を形にした瞬間だった。
6. ペパーミントガム
照明がやわらかく落ち、透明な音がステージから広がっていく。それまで跳ねていた観客も、音の質感を確かめるように静まり返る。シンセが弾けるたびに、泡のような音が空間を漂い、筆者はその瑞々しさに思わず息を呑んだ。
ビートは軽やかで、でもどこか冷たい。健司の声がその中を滑るように通り抜け、音と声の境界が溶けていく感覚があった。手を挙げるでもなく、踊るでもなく、ただ身体の奥で小さく揺れるリズム。フロアの空気がふわりと浮いて、時間が少しだけ緩やかになる。
サビで響く高音が会場の隅まで伸びたとき、照明が一瞬だけ弾けた。まるで歌詞の“はじける”瞬間をそのまま視覚化したようだった。**派手さではなく、音の余白で観客を包み込む曲。**終わったあと、静かな拍手が長く続いた。筆者はその音の残響を聴きながら、「これもフレデリックの新しい踊り方だ」と感じていた。
7. KITAKU BEATS
イントロが鳴った瞬間、フロア全体が弾けるように跳ね上がった。軽快なビートとともに無数の手が上がり、観客の笑顔が一斉に光を帯びる。メンバーの演奏にも余裕があり、健司の「遊びきってから帰れよ!」の一声に、歓声が重なっていく。遊び心と熱気が混ざり合い、ステージと客席の境目が溶けていった。
リズムが刻まれるたびにクラップが響き、隆児がギターを掲げると手拍子がさらに強くなる。観客は思い思いに身体を揺らし、笑い声とビートがシンクロしていく瞬間があった。サビではジャンプの波が連鎖し、照明がそれを追うように明滅する。
最後の一節、「遊びきってから帰宅(KITAKU)」のあと、健司がひと呼吸置いて「帰れよ!」と叫ぶ。その声に合わせて上がった歓声が、ライブハウスを包み込んだ。音の終わりに残るのは、余韻ではなく“遊び切った”という確かな感覚だった。
8. 名悪役
静かに照明が落ち、ステージにわずかな光だけが残る。健司の低いカウントとともに曲が始まると、空気が一変した。これまでの熱狂とは違う、張り詰めた静けさ。観客は一斉に息を潜め、音の一つひとつを逃すまいとするように立ち尽くす。
ギターが切り込むたび、照明がわずかに瞬く。言葉を叩きつけるように歌う健司の声が、胸の奥を正確に突いてくる。サビの《思い出にされるくらいなら二度とあなたに歌わないよ》が放たれた瞬間、会場の空気が一度止まり、次の瞬間にすべてが溢れ出すようだった。
観客は誰も声を出さない。ただ拳を握る音と、マイクに吸い込まれる呼吸だけが響く。演奏が終わると、一拍置いてから大きな拍手が起こった。感情を飲み込んで放つようなその拍手に、筆者も胸の奥を掴まれたまま動けなかった。
「名悪役」は踊るためではなく、“生き方”を問うための曲だ。
9. オワラセナイト
健司が右手を掲げた瞬間、フロアの熱が一段高く跳ね上がった。イントロのベースが鳴り出すと、観客は迷うことなく体を揺らし、手拍子が自然に重なっていく。跳ねるリズムに照明が追いつけず、ステージが色を変えるたび歓声が巻き起こる。夜を終わらせない——その言葉の意味を、全員が身体で理解しているようだった。
サビに入ると、「終わらせないと!」の叫びが波のように客席を駆け抜ける。誰かが声を上げれば、すぐに別の場所で同じ声が返ってくる。健司の煽りに合わせて拳が上がり、リズムに乗って跳ねる足音が重なり合う。
終盤、タン・タンと響くクラップが会場を包む。ジャンプするたび床が震え、光と音がひとつに溶ける。**「まだ終わらせないぞ!」という声に応えるように、観客は最後の力を振り絞って跳び続けた。**夜の終わりを拒むように、音が止まっても誰も動かなかった。
10. 熱帯夜
暗転の中、低くうねるベースが静かに空気を侵食していく。ステージの照明はわずかに赤を帯び、観客の影がゆらめく。音が重なるごとに温度が上がり、まるで湿った夜気に包まれるような感覚。筆者の腕にもじわりと汗が滲み、リズムに合わせて肩が自然と揺れた。
健司の声は鋭くも艶やかで、サビではその伸びが光を引き裂くように響く。観客は声を出すこともなく、ただその声に身を委ねていた。両手をゆっくりと左右に振る“ワイパー”の波が会場を包み、静かな熱狂が広がる。光の帯がその動きをなぞるたび、音と身体がひとつになる。
終盤、ベースが再びうねり始め、リズムが少しずつ速くなる。誰もが呼吸を忘れたように揺れ続け、最後の《熱帯夜ー!》の声に、会場全体が心の奥で反応した。声は出さずとも、全員が同じ熱を共有している――そんな夜の匂いが残った。
11. PEEK A BOO
イントロが始まった瞬間、空気がふっと軽くなる。リズムはどこか不安定で、それがかえって身体を誘う。観客は誰かを真似するわけでもなく、それぞれのテンポで体を揺らしていた。ステージの照明が紫や緑に切り替わり、影が踊る。健司がマイク越しに笑みを浮かべたのが見えた――この自由な空気を、彼ら自身も楽しんでいる。
中盤、「うらめしや~」の声に合わせてリズムが一瞬ほどけ、フロア全体が呼吸を合わせるように揺れる。その瞬間だけ、時間の流れがゆっくりになる。再びテンポが跳ね返ると、波打つようにステップを踏む観客が増え、笑い声や歓声が混じり合う。
この曲には決まった振りも、揃ったジャンプもない。ただ好きなように動いていい、という空気が会場を包む。筆者も足元から自然にビートを拾い、音に身を預けていた。奇妙で愛らしいそのグルーヴの中で、誰もが自分だけの「踊り方」を見つけていた。
12. midnight creative drive
ステージが青白く染まり、ヘッドライトのような照明が左右に揺れる。その光に導かれるように、ゆったりとしたビートが走り出す。まるで夜の高速を滑るようなリズム。観客は跳ねるでも叫ぶでもなく、ただ身体を預けていた。筆者も無意識に首を揺らし、足でビートを刻む。
ギターの歪んだ音が風を切るように抜け、ベースが低く脈を打つ。音の層が重なるたび、フロア全体が少しずつ速度を上げていく感覚。誰もが見えないハンドルを握って同じ方向へ進んでいるようだった。
サビで光が一気に開く。ステージの照明が観客の顔をかすめ、黒い影が交差する。跳ねずとも高揚している――そんな静かな熱が広がる。筆者はそのまま目を閉じ、音に身を任せた。深夜の街を抜けるようなスピードと解放感が、胸の奥をすっと通り抜けていった。
13. CYAN
イントロの爽やかなギターが鳴り出すと、観客の歓声が一斉に弾けた。青い照明がステージを染め、風のようなサウンドが会場を包み込む。健司の歌声が乗ると、拳が次々と上がり、リズムに合わせて体が跳ねる。筆者の胸にも自然と熱が走った。
サビの《かぜ~~~~》というロングトーンでは、会場全体が息を呑み、次の瞬間に大歓声が爆発する。その声が反響し、空気が震えるほどの一体感が生まれる。観客は思わず声を上げ、手を振りながらその伸びやかな声に応えた。
音の疾走感とメッセージの力強さが共鳴し、ステージから放たれる光と声が観客を包み込む。曲が終わる頃には、心の中に“前へ進む”という衝動だけが残っていた。 フレデリックのライブにおける“新しい風”が、確かにそこに吹いていた。
14. 煌舟
照明がゆっくりと灯り、金色の光が波のようにステージを包む。イントロが始まると、観客の中から自然と手が上がり、揺れるように動き出す。健司が「これはあなたの歌です」と告げる声が響くと、空気が柔らかく震えた。音が鳴るたびに、フロアの奥まで光が届いていく。
サビに入ると、「ユウラヤイヤ ユウラヤイヤ…」のコーラスが一斉に広がる。最初は戸惑い混じりだった声が、瞬く間に会場全体を包み、天井まで届くほどの厚みを帯びる。筆者もその輪の中で、知らぬ間に声を出していた。見知らぬ誰かと同じリズムで声を重ね、光を見上げる――それだけで胸が熱くなる。
最後の一音が消えると、静寂の中に拍手が溶け込んでいった。歌い終えたというより、祈りを終えたような感覚。フレデリックが描く“煌めく舟”は、確かにそこにあった。
15. Wake Me Up
イントロのカッティングギターが鳴った瞬間、空気が一気に跳ね上がる。軽快な4つ打ちに合わせて観客のクラップが重なり、会場全体がまるで巨大なダンスホールのようにうねり出す。ステージではメンバー全員が笑顔でリズムを刻み、フロアからは「ヘイ!」という歓声がリズムに混ざって響く。
筆者の体も自然と動いていた。リズムが体の奥にまで響き、気づけば隣の人と同じタイミングでステップを踏んでいる。サビの《Wake Me Up!》が響くたび、観客が小さく声を合わせ、ライトが一斉に明滅する。その一瞬ごとに会場の温度が上がっていく。
ブレイクで音が止まると、観客のクラップだけが残り、次の瞬間再び音が弾ける――その切り替わりに全員が跳ねる。理屈抜きで体が動く快感、それがこの曲の真髄だ。終盤には歓声と笑顔が溢れ、誰もが「まだ終わらないで」と思うほど。Wake Me Upは、ライブという夜を最高に目覚めさせるダンスナンバーだ。
16. 飄々とエモーション
イントロのリズムが鳴り出した瞬間、観客の体が一斉に動く。健司がステージ中央で軽やかに跳ね、「行くぞ!」と声を上げた瞬間、フロア全体が波のように跳ね上がる。コロナ禍を経てようやく解禁された声出し、その最初の「ウォーオー」が響いたときの空気は、まるで解放そのものだった。
サビでは何千人もの声がひとつになり、「ウォーオー!」というコーラスが天井まで突き抜ける。健司が花道に進み出て、観客の方にマイクを向ける。ステージの照明が観客席を照らすと、無数の笑顔と拳が光に浮かび上がる。
筆者の隣の見知らぬ人も、前列の人も、同じタイミングで跳ねて歌っていた。音よりも声が勝つ瞬間。それでもバンドの演奏が揺るがず、リズムがその声を受け止めてくれる。最後のサビが終わっても拍手は止まらず、健司が笑いながら「最高!」と叫ぶ。その一言に、全員がまた声を上げた。
「飄々とエモーション」は、ただの盛り上げ曲ではない。あの日の歓声そのものが、この曲の一部になっていた。
17. Happiness
ギターの鋭いカッティングが響いた瞬間、空気が一気に弾けた。真夏のフェスの熱気をそのまま閉じ込めたようなイントロに、観客の腕が自然と上がる。初めて聴く人さえもリズムに体を預け、ステージとフロアが呼応するように跳ねる。
健司の「ご自分の幸せはご自分で勝ち取ってください!」という叫びが響くと、歓声が爆発する。疾走するドラムとギターの連打に合わせて、観客が一斉にジャンプし、拳を突き上げるたびにライトが反射してきらめく。ツインボーカルの掛け合いが重なり、音の勢いがさらに加速する。
サビでは、誰もが「幸せ」を掴みにいくように前へ踏み出す。歌詞を覚えていなくても、リズムに乗って声を上げたくなる――その衝動こそが“Happiness”という名のグルーヴ。最後の一音が鳴り終わると、観客は息を弾ませながらも笑顔を交わし合っていた。フレデリックが掲げる幸福論を、全身で感じられる一曲だ。
18. リリリピート
ドラムのカウントが鳴ると同時に、「オイ!オイ!」の掛け声と手拍子が完璧に揃う。その瞬間、もう会場の空気はフレデリックのもの。イントロが始まると、フロアの全員が跳ねながらリズムに身を委ね、体の奥からビートが湧き上がってくる感覚に包まれる。
「リピートして」「まだ遊び足りない」のフレーズに合わせて、拳を振り上げる人、口ずさむ人、ステップを踏む人――それぞれのノリ方が混ざり合ってひとつのリズムになる。
コールの指定がなくても、観客は曲の“隙間”で自然に声を出す。間奏では健司が笑顔で客席を煽り、隆児(Gt)が軽くピックを振り上げるたびに歓声が返る。
曲が終わる頃には、誰もが息を切らしながらも笑っている。繰り返すほどに中毒になるダンスロック。「リリリピート」は、ライブを終わらせたくなくなる魔法のループそのものだ。
19. YONA YONA DANCE
イントロのリズムが鳴った瞬間、空気が一気にカラフルに変わる。フレデリックのライブの中でも特に“楽しい”を形にしたような曲で、ステージがディスコライトのように明滅し、観客の体が自然に動き出す。健司が「踊れるかー!」と叫ぶと、その声を合図にフロアが波打つように揺れ始める。
サビの《手を鳴らして Clap your hands》では、観客が頭上でクラップを打ち鳴らし、四方から響く手拍子がリズムの一部になる。誰かに見せるためではなく、ただ“踊りたい”という衝動で動いている。
「夜な夜な踊っていこう」というフレーズでは笑顔が溢れ、老若男女が一緒に体を揺らす光景が広がる。メンバーもステージ上でノリノリにダンスをしていて、観客も負けじと跳ねる。
TikTok発のヒット曲らしく、音のキャッチーさとポップさが圧倒的。フレデリックが鳴らすと、ただのカバーではなく“彼ら流の夜会”に変わる。その瞬間、ライブはまさに“YONA YONA PARTY”になる。
20. 蜃気楼
イントロの一音が鳴った瞬間、空気が一変する。淡い照明の中でリズムが刻まれ始めると、観客の胸の奥がざわめき、自然と拳が上がる。派手なジャンプもコールもないのに、会場の熱がじわじわと上がっていく――そんなタイプの曲だ。
サビでは疾走感のあるメロディに体が引っ張られ、抑えきれない衝動のままに体を揺らす観客が増えていく。誰もが思い思いに音へ反応し、ステージとフロアが一つのリズムを共有していく感覚。音源では聴けない落ちサビでは、健司の声が一段と伸びやかに響き、そこに照明が重なると歓声が沸き上がる。
曲が終わった後には、大きな拍手と「やっぱり名曲だ…」というつぶやきがあちこちから漏れる。静と動のバランスが完璧に計算されたライブ映え曲。「蜃気楼」は盛り上がる曲ではなく、“心が熱を帯びる曲”だ。
◇ まとめ|フレデリックのライブが“踊らずにいられない”理由

ライブが終わった瞬間、筆者はいつも思う。
「今、何が起きていたんだろう」と。
ステージの上も、客席の中も、誰もが全力で踊っていた。
だけど、それは“振り付け”でも“義務”でもなく、ただ音に導かれた動きだった。
フレデリックのライブでは、観客が観客であることを忘れていく。
「オドループ」で始まるジャンプの連鎖も、「KITAKU BEATS」での笑い声も、
そして「煌舟(きらぶね)」での大合唱も――どれも“自然発生的”に起こるものだ。
演者が仕掛けるのではなく、音楽が空間の主導権を握る。
リズムが心拍を上書きし、メロディが身体の動きを決めていく。
気づけば観客全員が同じリズムを刻み、同じ熱を共有している。
その一体感は、決して「盛り上がる曲が多いから」だけではない。
三原健司の言葉にはいつも“人と人を繋ぐための音楽”という哲学があり、
その想いが音の隙間にも込められている。
だからこそ、「Happiness」や「ジャンキー」のような疾走感ある曲も、
「名悪役」や「蜃気楼」のように静かに燃える曲も、
すべてが“踊る”という行為で一つに繋がる。
ステージの照明が消えても、体の奥にはまだリズムが残っている。
帰り道、誰もが少し笑っているのは、
あの瞬間、自分が“誰かと一緒に踊っていた”という実感があるからだ。
フレデリックのライブは、音楽を“聴く場所”ではなく、“生きる場所”だ。
この記事「フレデリック ライブ&フェスのセトリ定番曲20選|FREDERIC 初心者向け」で紹介した20曲は、
その“生きる音楽”の断片にすぎない。
でも、ひとつでも心を掴まれる曲があれば、
あなたもきっと次のライブで踊らずにはいられなくなる。
フレデリックの音は、いつだって踊るための合図だ。
そしてその合図を受け取るたびに、
僕らの“夜”はもう少しだけ続いていく。
◇ よくある質問|フレデリック ライブの気になるポイント

Q1. 初めてフレデリックのライブに行くなら、どんな曲を予習すればいい?
A. まずはこの記事「フレデリック ライブ&フェスのセトリ定番曲20選|FREDERIC 初心者向け」で紹介した曲を押さえればOKです。特に「オドループ」「スパークルダンサー」「KITAKU BEATS」「飄々とエモーション」はほぼ毎回セットリストに入る定番。サビのリズムを体で覚えておくと、自然とライブの一体感に入り込めます。
Q2. フレデリックのライブって、みんな踊ってるの? 静かに聴いてても大丈夫?
A. どちらでも大丈夫です。曲によって雰囲気が違い、「オドループ」や「ジャンキー」などは全員でジャンプして踊る空間になりますが、「名悪役」や「蜃気楼」などは静かに聴き入る人も多いです。**“自分の楽しみ方でOK”**という空気が流れているのがフレデリックの魅力です。
Q3. フレデリックのライブMCってどんな雰囲気?
A. フレデリックのMCは「遊び」と「本音」が絶妙に混ざっています。
三原健司さん(Vo)は軽快なテンポで笑いを交えながらも、時折まっすぐに「生きること」や「音楽の意味」を語ります。
たとえば「ジャンキー」や「KITAKU BEATS」の前では会場を笑わせながら盛り上げ、
「名悪役」や「煌舟(きらぶね)」の前では静かに想いを伝える――緩急のあるトークが魅力です。
観客を置いてけぼりにせず、むしろ**“みんなでライブを作る空気”**を生み出すタイプのMCなので、
初めてでも自然と笑って、気づけば前のめりになっています。
Q4. 初心者でもノれる曲は?
A. 「スパークルダンサー」や「YONA YONA DANCE」はリズムが取りやすく、自然と体が動くタイプの曲。クラップ(手拍子)で参加できるので、踊らなくても一体感を味わえます。
リズムが複雑な曲でも、周りを見ながら動いているうちに自然と馴染めるのがフレデリックのライブの不思議なところです。
Q5. 最新のライブ情報はどこでチェックできますか?
A. 最新のツアー・フェス出演情報は、以下公式サイトやSNS に随時更新されています。
◇ フレデリック公式サイト・SNS

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